にわとりのにわ a hen's little garden

歌うたい時々クラリネット吹きの日高由貴のblog。
ちいさなこころのにわの風景をすこしずつ書きとめていきたいです。

絵を描くこと

2006年08月11日 | 日々のこと
さきほど、ふと思いついて2006年1月19日の日記を読み返してみた。

この日記を書くとき、ことばが思いつかなくて、なんとはなしに絵を描いたら、
意外に好評だったので、すっかり気をよくしてしまい、以来ちょこちょこと絵を描くようになったのだ。

このgooブログにはかんたんに絵が描ける「お絵かき機能」がついているので、
それもさいわいだったのだと思う。

絵を描くようになってから、前よりもスムーズにことばが出てくるようになった。
すべてをことばで説明しなくてもいいと思えるからなのか、
絵を描くこととことばを紡ぐことが、じつは似ているからなのかはわからないけれど。

小さいころから、表現することが怖くてたまらなかった。
歌を歌うこと、絵を描くこと、
どれもひとりで部屋の中でしているときは楽しいのに、
先生や友達の評価にさらされると、
とたんにそれらは苦痛でしかなくなっていった。

自分は、歌を歌うことや絵を描くことが苦手だとずっと思っていた。

萎縮していると、その縮こまった気持ちが人に伝わってしまう。
「もっと堂々とすればいいのに」
といわれるたび、余計に萎縮してしまうのだった。


他人の目や言葉は、ときに自分を刺す刃になる。
でも、一方で、自分では気がつかなかったよさや特技を見つけてくれて、新しい世界に目を開かせてくれたりもする。

いまでも、自分が「絵を描くことが得意だ」とは思わない。
でも、たくさんのひとに「絵がうまい」と評価されるより、ひとりであっても「あなたの絵が好きだ」と言ってもらえることがうれしい。


・・・ええと、長くなりましたが、何が言いたかったかというと、
あの日の日記にコメントをくれた方々や、
お会いしたときに「あの絵。いいね。」と言ってくれた方々に、
遅ればせながらお礼が言いたかったのでした。

わたしが思う「わたし」と、まわりのひとが見てくれている「わたし」。
両方大切にしていけたらいいなと思います。