桜と
周りのかたたちのあたたかさにふれた約二週間。
高校時代からの親友、研究室の友人たち、先生。
偶然を含め、何年間かを凝縮したように再会が重なりました。
亀のように遅々とした歩みの過程で、どれだけのひとたちに支えてきてもらい、
励ましてきてもらったかを考えると、
あらためて感謝の気持ちでいっぱいになる(これからもスピードが速まることはたぶんないので、よろしくお願いします 笑)。
桜を見ると
昔国語の時間に教科書で読んだ
染色家の志村ふくみさんの文章を思い出します。
たしか『一色一生』という本からの抜粋だったと思う。
まだ花の咲いていない桜の木の皮で染めると、
桜の花の色に染まるという話だったと記憶しています。
わたしにとっては
いまは目に見えなくても
たしかにそこに息づいているものに想いをめぐらせること、信じることの大切さを教えてくれた文章。
この文章を書いているいま、
外ではぽつんぽつんとおしゃべりするように雨音がしてる。
春の雨で花びらは散ってしまうかもしれないけれど、
見えなくなっても、きっとなにかはそこに在るんだろうな。