にわとりのにわ a hen's little garden

歌うたい時々クラリネット吹きの日高由貴のblog。
ちいさなこころのにわの風景をすこしずつ書きとめていきたいです。

Feira

2015年03月22日 | 日々のこと


Vermilion Fieldの3枚目のアルバム、
Feiraを聴いています。
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いままでのCDと比べて音が柔らかくて、
端整ななかに情熱が秘められてる感じ。

メンバー全員が曲を書くこのバンド、
それぞれの個性が見事に融け合っていて、
かつお互いを輝かせるような音だなあといつも感じます。

タイトルのFeiraってどういう意味かなあって調べてみたら
ポルトガル語で「市場」という意味だそう。

メジャーデビューという一つの岐路にあたり、
マーケットという土俵に登る覚悟がこめられているのかもしれませんが、
ほかにもいろいろな連想を呼びこんでくれるタイトルです。

リーダーの朱さんが、ライブのMCで言っていた、

「このフレーズ、サックスの運指めっちゃむずかしいやろうなーって思いながら曲を書いてます(笑)」

という言葉に、昔一度訪れた中国の広州の市場を思い出しました。

一見喧嘩しているのかと思うくらいの大きな声で
あちこちで売り手と買い手が値段の交渉をしているのだけれど、

「べつに喧嘩しているわけではなく、
単に会話を楽しんでいるだけ(笑)」

と案内してくれた中国人留学生の友人が教えてくれました。

「指がむずかしいだろうから書かない」のではなく
あえて喧嘩をふっかけるように、
そんなフレーズを「書く」という選択。

お互いを信頼しているからこそ生まれる
遊び心だと思います(演奏を聴いていると、どこが難しい箇所なのかまったく悟らせない栗田さん、
あらためてすごいなー)

ちなみに、スペイン北西のガリシア地方の言葉では
Feiraは「お祭り」という意味だそう。

これまた彼らの音楽と雰囲気にぴったり。

大陸的なおおらかさを感じさせる音です。

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