いつもコブの記事が多いので偶には基礎スキーの話を。mia嬢の話です。
昨シーズン偶然二級の検定日に赤倉に滞在していましたので、きまぐれな感じで急遽受験。講習内検定で4点加点(大回り66点、小回り67点、フリー66点)で合格していました。
加点があるなら一級もコブの合間に取っておいたら?という話にはならず、それでも2010年11月にワンゲルスポーツに立ち寄った際、K深先生のアドバイスもありアトミックの基礎板(2011年モデル、CLOUD 8:158cm、121-73-108、R=12m)を購入。基礎板履いて検定も悪くないよと唆したのは確かではあります(笑)
相談して敢えてこの板にしたのにはいくつか理由があります。モーグル板とフリーライド板しか履いたことがないのと、多くのスキーヤーが硬すぎる板を選んで失敗しているのをよく見ているのでステップアップ用にはこの程度の柔らかさ&トーションがベストだと思ったからです。
長さに関してはどうでしょう。mia嬢はスキー歴こそ120~130日程度ですが、女性としては上背にも比較的恵まれ(165cm)居合・剣術・短杖合わせて八段の武道家かつ乗馬、クレー射撃もこなす運動神経の持ち主ですが、絶対的筋力にやや欠ける華奢なタイプなので柔らかくとも、もう少し長めの板でも良いかな?とも思ったのも確かですが、一級で要求されるスピードを考え併せると158cmで良いだろうと考えました。またCLOUD 8は158cmが最長というのもあります。
DEMOモデルは少なくとも一級所持以降でじゅうぶんです。
これが自動車なら、若葉マークの人が高性能なスポーツクーペを買っても練習すればある程度いずれ乗りこなせるようになりますがスキー板やブーツはそうではない。寧ろ硬すぎて上達を妨げることが多いものです。
さてそんなことで2011年3月一級受験目標でシーズンに入りました。
モーグル系やコブを滑るのが好きな人間は、ほぼ常にスネを良く曲げ前圧をかけていることが多いもの。mia嬢もその例に漏れず基礎板の性能を生かし切れていませんでした。
正月の爺ヶ岳、さのさかと滑り(後半はモーグルスクールですが)、2月の志賀高原で『その外向傾の強さでは一級は受からない』とプルークから再指導を受けて練習。
インストラクターの先生から『内倒させられる、ロタシオン(ローテーション)させられる』と愚痴っていましたが、それは内倒ではなくスピードに耐えられる体軸の使い方なんですよと納得して貰い赤倉に臨みました。
事前講習を含む赤倉での二日間のレッスンで、『内向傾』とでも呼ぶべき荒療治で一気に板の走りを理解し、その後は大回り、小回りでもそれを使えるようになりました(『内向傾』はたいへん面白い練習法ですので後日一項設けたいと思います)。→設けました。
私の一級はゲレンデシュプルング(Geländesprungのこと。人によっては動詞形でGelände springenとも)が種目にあったような太古の時代に取得したものですから、それから考えるとスキーの軌跡と重心の落とし込みという根本は変わらないにせよ、その種目や方法論は随分異なります。
中急斜面大回り、不整地小回り、急斜面小回り、急斜面大回り、フリー滑走という順番で5項目行われました。
得点はそれぞれ70点、70点、70点、71点、71点で合計352点でした。一級の取得要件は合計で350点以上ですので合格です。
ちなみに傍から見ていた私の予想は71点、71点、69点、70点、71点で合計点は同じ352点でしたが内容が違う。やはり検定員とは着眼点が異なるということです。
参考までに、二級から一級のための基礎スキーの練習に費やした日数は約二週間です。
さて良く話題になるSAJとSIAの技術検定の差異ですが、両方持っている状態で比べてみると大きく考えて、ほぼ一級=ゴールド、二級=シルバーでよろしいかと思います。
一級とゴールドでは着眼点や種目(SIAに於けるステップターン=シェーレンウムシュタイク)は異なりますが大勢に影響なしでしょう。
実際9年前、一週間以内に連続して両方を受験したSHUTA氏は、一級でもゴールドでも加点4点と同程度の点数で合格していますので、総合的に判断してそれくらいの技術とスキーの捌き方を出来るのであれば両者の差はないと言って差し支えないと思います。
あまりに細かく考える必要はありません。SAJのターンに対する細やかさ、SIAのステップターンの差はありますが、それ対応の練習をすればお互い取得可能です。
また今回SAJはステージ1(認定指導員)というものを作って二級以上で受験可能。これはSIAのシルバーを取ったらステージ1と同じ考えです。これはなかなか興味深いです。
今日はこれくらいで。
写真左:フリー(総合滑降)、検定中
写真右:不整地小回り、検定中
昨シーズン偶然二級の検定日に赤倉に滞在していましたので、きまぐれな感じで急遽受験。講習内検定で4点加点(大回り66点、小回り67点、フリー66点)で合格していました。
加点があるなら一級もコブの合間に取っておいたら?という話にはならず、それでも2010年11月にワンゲルスポーツに立ち寄った際、K深先生のアドバイスもありアトミックの基礎板(2011年モデル、CLOUD 8:158cm、121-73-108、R=12m)を購入。基礎板履いて検定も悪くないよと唆したのは確かではあります(笑)
相談して敢えてこの板にしたのにはいくつか理由があります。モーグル板とフリーライド板しか履いたことがないのと、多くのスキーヤーが硬すぎる板を選んで失敗しているのをよく見ているのでステップアップ用にはこの程度の柔らかさ&トーションがベストだと思ったからです。
長さに関してはどうでしょう。mia嬢はスキー歴こそ120~130日程度ですが、女性としては上背にも比較的恵まれ(165cm)居合・剣術・短杖合わせて八段の武道家かつ乗馬、クレー射撃もこなす運動神経の持ち主ですが、絶対的筋力にやや欠ける華奢なタイプなので柔らかくとも、もう少し長めの板でも良いかな?とも思ったのも確かですが、一級で要求されるスピードを考え併せると158cmで良いだろうと考えました。またCLOUD 8は158cmが最長というのもあります。
DEMOモデルは少なくとも一級所持以降でじゅうぶんです。
これが自動車なら、若葉マークの人が高性能なスポーツクーペを買っても練習すればある程度いずれ乗りこなせるようになりますがスキー板やブーツはそうではない。寧ろ硬すぎて上達を妨げることが多いものです。
さてそんなことで2011年3月一級受験目標でシーズンに入りました。
モーグル系やコブを滑るのが好きな人間は、ほぼ常にスネを良く曲げ前圧をかけていることが多いもの。mia嬢もその例に漏れず基礎板の性能を生かし切れていませんでした。
正月の爺ヶ岳、さのさかと滑り(後半はモーグルスクールですが)、2月の志賀高原で『その外向傾の強さでは一級は受からない』とプルークから再指導を受けて練習。
インストラクターの先生から『内倒させられる、ロタシオン(ローテーション)させられる』と愚痴っていましたが、それは内倒ではなくスピードに耐えられる体軸の使い方なんですよと納得して貰い赤倉に臨みました。
事前講習を含む赤倉での二日間のレッスンで、『内向傾』とでも呼ぶべき荒療治で一気に板の走りを理解し、その後は大回り、小回りでもそれを使えるようになりました(『内向傾』はたいへん面白い練習法ですので後日一項設けたいと思います)。→設けました。
私の一級はゲレンデシュプルング(Geländesprungのこと。人によっては動詞形でGelände springenとも)が種目にあったような太古の時代に取得したものですから、それから考えるとスキーの軌跡と重心の落とし込みという根本は変わらないにせよ、その種目や方法論は随分異なります。
中急斜面大回り、不整地小回り、急斜面小回り、急斜面大回り、フリー滑走という順番で5項目行われました。
得点はそれぞれ70点、70点、70点、71点、71点で合計352点でした。一級の取得要件は合計で350点以上ですので合格です。
ちなみに傍から見ていた私の予想は71点、71点、69点、70点、71点で合計点は同じ352点でしたが内容が違う。やはり検定員とは着眼点が異なるということです。
参考までに、二級から一級のための基礎スキーの練習に費やした日数は約二週間です。
さて良く話題になるSAJとSIAの技術検定の差異ですが、両方持っている状態で比べてみると大きく考えて、ほぼ一級=ゴールド、二級=シルバーでよろしいかと思います。
一級とゴールドでは着眼点や種目(SIAに於けるステップターン=シェーレンウムシュタイク)は異なりますが大勢に影響なしでしょう。
実際9年前、一週間以内に連続して両方を受験したSHUTA氏は、一級でもゴールドでも加点4点と同程度の点数で合格していますので、総合的に判断してそれくらいの技術とスキーの捌き方を出来るのであれば両者の差はないと言って差し支えないと思います。
あまりに細かく考える必要はありません。SAJのターンに対する細やかさ、SIAのステップターンの差はありますが、それ対応の練習をすればお互い取得可能です。
また今回SAJはステージ1(認定指導員)というものを作って二級以上で受験可能。これはSIAのシルバーを取ったらステージ1と同じ考えです。これはなかなか興味深いです。
今日はこれくらいで。
写真左:フリー(総合滑降)、検定中
写真右:不整地小回り、検定中