…………………………(ピラミッド からの2)…………
(前回の訂正から)
『しかし、20万人で創ったのならば年間1万人であり、一日当27人となるし、
310箇所で作業していれば(310÷11)一人が11箇所同時に立っている事に
なり、計算式は成立しない。』
(訂正)一日当たり27人で310箇所石積みですから310÷27=11.
一人が11箇所同時に立って作業している事です。
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話を続けよう。
思い切って「毎日20万人の労働者が休まずに20年働いた…」が古文書の
正解な訳だとしても、現実味に欠ける数字と私には思える。
ナイル川が氾濫して年間9ヶ月しか工事が出来ないとも言われているから、
その環境でも20年で出来たのならば、秒速(15秒で一個)で230万個の
石を積み上げた事になるから、今から計算をやり直すより、
もう工程分析の計算は止めにしよう。
作業速度も人数も想定出来ないので、工事方法は秘密のベールで隠して
おくしかあるまい。
計算がどうであれ、現実にピラミッドは石で積み上げられている。
興味はさらに、作業方法についても夢が膨らむのである。
レッカーもトラックも無い時代なのだから頼れるのはラクダと人力
のみしかない。
周囲は砂漠であり数百kmも先にある石の採掘山から建設現場に搬入する
には、気温40度の中を、船を使うか人力運搬で引きずって来るのだから、
時間も労働力も計算不可である。
現場に石が到着していて、積み上げ工事が始まっての20年としても、
人力で頂上へと運ぶのであるから運搬用のスロープを創って、丸太の
上に石を載せて引っ張っている『絵』が浮かんで来る。
運搬専用道路を10分の1勾配(引きずれる最大勾配)で作ったとしても、
斜路だけでも長さ1460㍍、高さが140㍍のものを創らねば頂上に達せず、
盛り土は800万立方メートル(ピラミッドの3倍)も必要になる。
砂漠の中斜路用の堅い土はないし、斜路は二方向は最低必要と思えるし、
斜路を創る道具もない。
この石の横移動方法も、有り得ない話としか言いようがないですね。
搬入斜路が実際にあったとは、判明されてはいないが、斜路がなければ
どうやって……。
シンプルな姿の中にもまだ驚きの精度の問題が残っている。
ピラミッドは四角錘となっており四面の勾配が51度もある角度の精度は、
底辺が230㍍もある水平の確保とともに、どうやって四面を《錘》に
させたかである。
四面の内、一面の勾配が少しでも違えば四角錘には成り得ない。
急な勾配の為に人も石も不安定になり、転落事故の発生にさらされながら、
二分間に一個の早さで角度まで正確に据えつけるのは、今の時代に
油圧ジャッキを使用しても不可能である。
ピラミッドの中に王の間・女王の間・重力軽減の間もあり、高さ45㍍まで斜め通路もある。
途中で15㌧は越える重さの巨大石もあるし、9㍍の高さを持つ廊下のような空間もある。
(太陽光が入って明るい部屋もある)
複雑な石積みには指揮者も必ずいた筈で、石を積む原理はどこから知識を得たのであろうか。
ピラミッド建設時代(紀元前2500年)、日本はまだ海の中であったかも知れないし、
日本人の存在はまだ記録に現れてさえもない中で、精度の高い工事がなされ
たのである。
外から見れば単純な形であるのに、建築物として眼を閉じれば、
宇宙の彼方まで想像をかけめぐらせても、答えがみつからない不思議さに
感動さえ与えてくれている。
ついでにオマケのこじつけ?コメントもしよう。
そう、宇宙的に見ればピラミッドの位置はオリオン星座の三ツ星に深い関わりが…について、
三ツ星は一直線ではないが、この配置がキザにある三つ並んだピラミッド
と同じ角度と同じ比率で天体に何らかの意味を正確に示していると思える。
それから、ピラミッドの大きさは地球の北半球の43,200分の1である…について、
ピラミッドの底辺四辺合計長さと赤道の長さ、北極から地球中心までの
高さの比率は長さで6㍍高さで40㌢しか誤差がなのは偶然の出来事では
あるまい。
地球が楕円であるため誤差として6㍍となった。
(当然勾配が51度になる事も、地球の大きさを既に知っていた…とも
思われる)
《これは現代人の解析結果論であり、太古の昔に考えていたのか、
私にはオマケの話である》
シンプル・イズ・ベストから話が飛んでしまったが、
「俺様の不思議を解明出来るならやってみろ」
とピラミッドは言い続けているに違いない。
単純な形の中に、これほどの神秘があろうとは……。
****次回はJV企業体のアレコレ話しよう