「部下が思うように成長しない」――こんな悩みを持つ上司は、多いのではないだろうか? 本書は、凡人社員さえもエース級社員に生まれ変わらせるという、コンサル界のカリスマが語る部下育成の要諦集である。「部下が結果を出す前にほめるとモチベーションは上がる」「人間性を傷つける叱り方はタブー」など、リーダーが変われば組織は変わることを実体験を基に示す! 『部下が育つ魔法の言葉100』を改題。裏表紙より。
「下の視点」から「上の人向け」の本を読んでみようの巻。
元の本は2005年8月。
まえがき勇将の下に弱卒無し・・・・・・逆もまた真なり。
部下が育ってほしいと悩んでいる上司は多いはず。しかし、いま一度考えてほしい。部下が育ってほしいと悩む前に、上司である自分は育っているかを。
部下の心をつかみ、ヤル気にさせ、そして本気で行動させるためのその答えは、理屈抜きに管理職の仕事への情熱、姿勢そのものなのだ。
本書では、現場での実践を通して感じたこと、理解したこと、確信したことをできるかぎり実例をあげて紹介している。一般のビジネス書に書かれているような経営理論、マネジメントシステムとは一線を画す。むしろ、これまで常識として考えられていたこととは逆説的な表現も多いはずだ。テンション上がってきた!
しかし、突き詰めてみると、そのほうが実務で役立つし、本質を見抜いているものと確信を持っている。
第1章 できる社員を育てる音楽を聞きながら文章を打ちこみつつ、ポテチを取り食べる。
器の大きい人は三つの仕事を同時にこなせる
ビジネスの現場でいうと、器の小さい人は一度に一つの仕事しかできない。
ところが、器の大きい人だと、三つや四つの仕事を同時進行でこなすことができる。
別の作業を同時に進めようとして、処理しきれずに今すべき作業までぐだる。
本人は忙しく働いているつもりなのがなー・・・・・・自分のメモリ考えろと。
器の広げ方は、『考え方』・『実行』・『実績』の3つであると著者は説く。
二番目が「実行」である。新入社員の段階では、知識や教養が劣っていても特に問題はない。その一方で、理論は一人前以上でも、まるきり実行力に欠ける人が急増しているのも確かだ。「り りろんはしってる」
ところどころ実行していなくもないから・・・・・・(震え声)
向上心の無い終わっている人間に毒されると、ヒジョーにやる気が失われる。
ティエリアさん、俺に闘志をくれ・・・・・・
それでも!
だとしても!
臆病な人間ほど成功する
「ダメだ、これはもう赤字確定だな。国吉さん、今年を何とか乗り切るようなアイデアが湧いてこないよ」
しかし、バランスシートを見れば、財務内容の良さが一目瞭然だ。
「国吉さん、今年はちょっと悪いが、来年はよくなる。間違いない。空港もできるし、来年は飛躍の年だよ」こういう『しかし』の使い方は好き。
しかし、バランスシートを見ると、資金繰りがいまにもショート寸前である。
『来年は飛躍の年だよ』?
「今年は飛躍の年だった」なら使ってもいいッ!
これは何も経営者に限った話ではない。優秀な人材ほどある面で臆病であり、不安を持っているものだ。しかし不安に対して準備・段取りをキチンとすることで安心に変わり、不安のなくなった自分に不安を感じているのだ。あー・・・・・・
「これで完璧(な、はず・・・・・・)」ってのはあるよね。
そういう心配をしている時は、たいてい大丈夫。
「なんとかなんだろ」って思ってスルーすると、たいてい大丈夫じゃない。
第2章 営業のプロを育てる『①社内でパソコンばかりやっている営業マン』、
お客様からの電話が多い営業マンは売上が低迷する
仕事ができない営業マンをほぼ完璧に見分ける方法がある。チェックは以下の三点でいい。
『②自ら申告した帰社時間が守れない営業マン』ときてからのー
③かかってくる電話の本数が多い営業マン。これは意外に思う人も多いかもしれないが、やはり統計を取ってみたら、歴然とした差が出た。本日のへぇー。
詳細は買ってね!
「電話の内容」を考えればなるほど納得。
こういう『統計』をまとめた本があったら面白いかも。
第3章 リーダーシップを磨く「(今、頑張ってねーんだから)頑張れ!」ですね、わかります。
「頑張れ!」というな。頑張り方を教えよ
ダメなリーダーは、やたらと「頑張れ!」を連呼する。そうではなく、頑張り方を教えるのがリーダーの仕事なのだ。
言った側にそういう意図が無いとしても、
言われた側はそう感じているだろーなーと思う今日この頃。
ダメ上司の口グセ「こんなことも知らないのか」「こんなことも知らないのか」が禁句なことも知らないのか・・・・・・なんつって。
こういう上司は、そこから先は何もいわない。言いっ放しなのである。部下を指導する気持ちがない人は、リーダーとは呼べず、単なる職人だ。
「自分が知らなかったこと」が事実なら、
それを「いつ」「どこで」「誰に」「どう言われ」ようと俺は構わないけど・・・・・・
どうかと思うんだよね、部下の『間違い』を別の部下の前で肴にすんの。
そういう話を下の人間がどう思うかなんて、考えるまでもないと思うんだけどなー。
第4章 強い組織をつくるGundaM病かな!?
「GM病」が蔓延している組織はやがて崩壊する
「社長!社員より売り上げの方が大切なんですか!?」
「経営とは、いつも二手三手先を考えて行うものだ」
「見せてもらおうか、某有名私大卒のビジネスパーソンの性能とやらを!」
はい、GoMeんなさい。
GMはゴルフと麻雀の頭文字ではない。「グチ」と「文句」のことである。会社批判や上司批判、そして他部門への文句などである。ここまできた組織は、死(倒産)を待つしかない。職場での「そういうの」は絶賛スルー中。
最近増えてる気がするんだよな・・・・・・。
「上司」だけでなく、むしろ「部下」にこそ必要な情報がここにある。
「だから、あなたは育たない!」に改題しよう。
打ちのめされよ!(・ω(:;(⊂=⊂≡