多摩美校友会ホームカミングデー@多摩美上野毛校舎
昨日は多摩美校友会のホームカミングデーでした。
校友会発足20周年…そして多摩美創立80周年の2015年は、いろいろとイベントが盛りだくさん。
ガーデン同窓会自体はささやかな宴でしたが、その後の慰労会がメチャメチャ盛り上がりました。
多摩美の歴史に詳しい理事によると、多摩美の初代学長は杉浦非水ですが、
影の功労者はなんと北一輝の弟、北吉であると。
その事実に驚愕〜!
北一輝とはあの二二六事件の首謀者として政府に処刑された国家社会主義者です。
彼の書いた「日本改造法案大綱」は、
民主主義の本質を突く非常に革新的な書物であり、
天皇の立ち位置を「天皇の国民」ではなく「国民の天皇」とする、
男女平等社会の確立を目指したものでした。
その流れを汲む吉は、1935年の創立当初から大学に女子部を設け、
芸術から社会を変える強い信念で多摩美術大学立ち上げに尽力したのです。
戦後の日本国憲法発布に対しても、連合国軍への隷属を非難していたようです。
そんな骨太なプリンシプルが多摩美の背景に備わっていた…と知って、嬉々としました。
ボクの個展の背景にある「折口信夫」も北一輝とつながっています。
そしてその「折口信夫」が影響を受けた大本の「出口王仁三郎」も北一輝に深く関わっておりました。
20世紀初頭における日本の改革者たちは、非常に骨太です。まずは、ここに立ち返るべき。
ここに日本のめざすべき道があると確信いたしました。
もうすこし掘り下げます。