朝から、突然の訃報に驚く。
火曜日に、クルマとおさらばしたばかり…だというのに。
しばし、言葉にならない。
動悸だけが、激しく脈を打つ。
「ふうっ」ため息ばかりが、口をついて出る。
52歳。あまりにも若すぎる。
なにがなんだか、わからない。
この世から居なくなった…そんな想像が駆けめぐるのだろうか?
最近は仕事をご一緒する機会もなく、どうされているのか…と思っていたのに。
ボクが沖縄に来て、TVCMを企画制作することになった時、
基礎から懇切丁寧に教えてくれた人だった。
沖縄のCM業界がまだまだ黎明の時期で、
ポストプロダクションも確立されておらず、
仕事の進め方ひとつひとつが、もどかしい状況だったとき、
名古屋の先進技術とプロスタッフの動きを沖縄に取り入れ、、
沖縄CM業界に革命を起こした人だった。
ホンモノのMAシステムとはこういうもの、
ホンモノの映像処理とはこういうこと、
ホンモノの仕事の流れとはこうやること…と
名古屋の制作現場にまで連れて行ってくれて
さまざまな話を聞かせてくれた人だった。
振り返ってみると、
今ある基礎はすべて、
この時代に経験したことが糧になっている。
つまり、Kさんとの出会いなしに
今の自分は存在しない…と言っていい。
とてもクセのある方だから、
敵も多かったように思う。
だからこそ、不在が胸に穴をあける。
どれだけの影響力をもって
沖縄のCM業界に革命を起こして去っていったのか。
充実の日々を経験させてもらったこと、
感謝の言葉がいくらあっても足りない。
本当にありがとうございました。
あちらでも、毒舌撒いてください。
そして、安らかにお休みください。
合掌