うさぎストライプ『みんなしねばいいのに』@アトリエ春風舎
初日観劇!!
『みんなしねばいいのに』という挑発的なタイトルと、
うさぎストライプという劇団名、そして力の抜けたイラスト。
前から気になっていたのですが、
今回は立蔵さんや長野さんも出演されるってことで初日観劇してきました〜!
乗っけから
『ナマで踊ろうby坂本慎太郎』の楽曲が客入れに使われていて親近感。
ハロウィンの非日常感と現実の日常感が錯綜し、あらゆる理不尽が日常化する…という展開に、
「この世の地獄」感が浮き彫りになって→「みんなしねばいいのに」につながっていく。
でも常にステップは踏み続けている…という『ナマで踊ろう』の世界観も踏襲されていて、
カラオケボックスみたいに役者さんがどんどん歌を披露するところとか、
日常なのか非日常なのか、生きてるのか死んでるのか、という境がどんどんあやふやになるあたりは、
現実も舞台も実は変わらないんじゃないか?という感慨を持ちました。
昼間のダンス公演もそうだったのだけど、どんどん現実のリアリティが曖昧模糊と化して、
「生きている」ことの実証を感じられなくなっている今・・・。
でもその答えは案外、おのれのカラダの中の記憶に刻まれていて、
注意深く自己との対話を努めることで見えてくることがあるのじゃないか?
演劇やダンスが「見えないもの」「見えないなにか」を
テーマに描かれていくのも、必然なのだと思えた一日でした。
あと15ステあります〜!そのあと京都劇研でも!目撃してください〜!
【作・演出】大池容子(うさぎストライプ/青年団)
【出演】小瀧万梨子(うさぎストライプ/青年団)、亀山浩史(うさぎストライプ)、
緑川史絵(青年団)、長野海(青年団)、立蔵葉子(青年団)、芝博文