狩猟現場初。
鹿が屠され捌かれていく過程を間近で。
声を上げていた鹿が、喉を搔き切られ舌から食道、
心臓肺、胃肝臓腎臓腸と引き離されてゆく。
こぼれ出る血から湯気が立ち、
川の流れの中でひとつひとつの部位に分けられる姿は、
生き物全てに共通で尊いものであると、ただただ視覚で受け止める。
人にはなぜ体毛が少ないのか、肋骨を切り開くのは人も容易いのか、
解体のあいだ思考が行きつ戻りつを繰り返し、
ここに今在ることの不思議、今日生きてることの不思議を、鹿に重ねて反芻する。
夜、口にした腎臓や肝臓、舌の味は、得難いものであった。
#photobybozzo
鹿が屠され捌かれていく過程を間近で。
声を上げていた鹿が、喉を搔き切られ舌から食道、
心臓肺、胃肝臓腎臓腸と引き離されてゆく。
こぼれ出る血から湯気が立ち、
川の流れの中でひとつひとつの部位に分けられる姿は、
生き物全てに共通で尊いものであると、ただただ視覚で受け止める。
人にはなぜ体毛が少ないのか、肋骨を切り開くのは人も容易いのか、
解体のあいだ思考が行きつ戻りつを繰り返し、
ここに今在ることの不思議、今日生きてることの不思議を、鹿に重ねて反芻する。
夜、口にした腎臓や肝臓、舌の味は、得難いものであった。
#photobybozzo