芝崎健太ソロ公演『海はまだそこにある』@Art Space 呼応
ボクにとってはケンタ初ソロ。
ゲイの欲情と宗教というデリケートな内容を吐露した内省的なダンスは、
終始ほの暗い中、独白する自身の声を背景に紡がれるのだけど、
小学生で同性を意識するが故に、欲情を自制する装置が無意識に働くようになった…
というエピソードが胸に響く。
「自分は子どもも産めず孤独に死ぬのだから、友だちを作らないようにしよう」と
失語症のように喋らなくなった知り合いの話を思い出した。
性におけるマイノリティが、いかに社会的抑圧を無意識に受け止めているか、
その胸苦しい状況が、自身のアイデンティティにどれだけの影響を及ぼすのか_。
キリスト教信者である恋人が、性を意識するにつれて教会から足が遠のいた…という話とともに、
椅子を掴みひたすら旋回する出口のないダンスが印象的だった。
貝のように閉じることで、状況を忘却しようと努めることもあるのだ…という事実。
海だけが相も変わらず白波を立てている。
人間がいかに社会的生き物であるのか、その社会が硬直することで、
生きづらくなる人々がどれだけいるのか、
その社会を形作るのは人間なのでは?…を突き付けられた作品だった。
#芝崎健太
#海はまだそこにある
#photobybozzo
#呼応
ボクにとってはケンタ初ソロ。
ゲイの欲情と宗教というデリケートな内容を吐露した内省的なダンスは、
終始ほの暗い中、独白する自身の声を背景に紡がれるのだけど、
小学生で同性を意識するが故に、欲情を自制する装置が無意識に働くようになった…
というエピソードが胸に響く。
「自分は子どもも産めず孤独に死ぬのだから、友だちを作らないようにしよう」と
失語症のように喋らなくなった知り合いの話を思い出した。
性におけるマイノリティが、いかに社会的抑圧を無意識に受け止めているか、
その胸苦しい状況が、自身のアイデンティティにどれだけの影響を及ぼすのか_。
キリスト教信者である恋人が、性を意識するにつれて教会から足が遠のいた…という話とともに、
椅子を掴みひたすら旋回する出口のないダンスが印象的だった。
貝のように閉じることで、状況を忘却しようと努めることもあるのだ…という事実。
海だけが相も変わらず白波を立てている。
人間がいかに社会的生き物であるのか、その社会が硬直することで、
生きづらくなる人々がどれだけいるのか、
その社会を形作るのは人間なのでは?…を突き付けられた作品だった。
#芝崎健太
#海はまだそこにある
#photobybozzo
#呼応