暇なアタシは(働け!)日がな一日中、かりなと戯れておりました。
かりなも、そうも付き合っていられないらしく、飽きてソッポを向く次第で…
はて?犬の後姿ってえのは、なんて無防備なんだ?肛門丸出しでやがる。
アタシは暇を持て余し(働けって!!)10寸ほど離した所から人差し指で戸渡あたりを突いてみた。
かりなは、少しばかりビクついて、迷惑そうに振り向く。
それがスリルがあり、面白い。ひとつ間違えたら、肛門に指が入っちまう!
暇ならではの(だから働けっつうの)ドキドキゲームだ。
当たりめぇだが、面白がってるのは、人間だけ。犬のかりなにとっちゃぁ、面白くもな〜んにもありゃしない。
かりなは、正面しか向かなくなる。
当然、アタシは、かりなの背後を取ろうとする。かりなが回ればアタシも回る…グールグルグールグル…
バターにでもなりそうな勢い。
(チビクロサンボかっ)
あ〜!もう、収拾がつかないねえ…
かりなの蟻の門渡りだけに、
失敗したら(穴に)オチるしかない。
お後がよろしい様で…
(宜しゅうないワイ!!)
※「昭和元禄落語心中」にハマっているのであって、決して浅香光代さんの真似ではありません。