久々の雷。
かりなが逝ってから早、1ヶ月。
かりなの大嫌いな雷が鳴る。
お風呂の掃除をしていた手を止める。
…かりなが暴れる…
一瞬でも慌ててしまった自分を笑う。
かりなはもういないのだ。
あー、なんて楽なんだ。
お風呂掃除を途中でやめる事もなく、雷に怯え暴れるかりなを慰める事もない。
かりながいなくて良かったぁ、なんて事を考えていたら…
ピカッ!ゴロゴロ…
地響きと共に、雷が近くに落ちた。
雷が怖かったらしく避難して来た可愛いここみちゃん
⭐︎おまけの話⭐︎
夕方、庭の野菜の手入れをしていた姉が、血相を変えて部屋に入って来た。
「何かに刺された」
右手の手首付近を抑えている。
良く解らないが、少し腫れてるみたいだ。
刺された時、蜂に刺された位の痛さがあり、今もズキズキ痛いそうだ。
じゃがいもの茎を抜いていた時、痛みを感じ、手を放すと土の中から白い長いものが飛び出て来た…
確かめようと辺りを見渡すが、それは忽然といなくなっていた。
今まで、見たこともない生物だった。
手首を消毒し、キリキリと痛むのを我慢し、ネットで調べてみたがそれが何かが見つからず、明朝、腫れてるようだったら病院に行く事にしたみたいだ。
「宇宙生物かもよ」
私の冗談は姉の耳を素通りした。
翌朝、姉が起きてこないので、姉を起こそうと部屋に入ると、ベッドはもぬけの殻。
すると突然、白い長いものがベッドから飛び出し何処かへ消えた。
ギャッ!
今度は私の腕を刺した。
注意・途中から妄想が入りました