昔、飼ってた猫の話。
夜、寝ていると「ゴーッゴーッ」とダースベーダーみたいな声がしたので慌てて起き電気を点けると、母が黒い塊を抱いていた。
駐車場にいて、車に轢かれるといけないので保護して来たと言う。
目ヤニで目が潰れ鼻水とヨダレと汚れでぐちゃぐちゃになっていた仔猫。
「ゴーッゴーッ」言ってたのは鼻が詰まったこの仔猫の鳴き声。
「この猫、目はヤバいかもね」
顔を拭いても目は開かなかった。
翌日、働いていた私の代わりに友だちがペットショップで猫を洗って貰った。
なんと、あの汚い仔猫は可愛い白黒ハチワレ猫に変身!目も無事だった。
仔猫は『福豆』と名付けた。
その猫は鈍臭く、色んな面白い事を仕出かすのだけど、その話はまた今度
これは幼い『ちー太郎』
⭐︎おまけの話⭐︎
夜に母と高速で車が1台も走っていない寂しい山道を走っていた。
何故だか分からないが、背筋から冷や汗が流れる程、怖ろしくなった。
助手席の母も黙ったまま、前を向いている。
一言でも何か言うと怖さが爆発してしまいそうで、何も喋る事が出来ない。
照明もなく、暗闇の中ヘッドライトが道を照らす。まるで暗闇に吸い込まれて行くみたいだ。
ハンドルを持つ手が震える。
やっと前に1台のテールライトが見えた。
安心したと同時に母と2人「怖かったねぇ」とやっとの事、口に出せた。
あの怖ろしさは何だったのだろう?
気が付くと側に数台の車が走っていた。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます