前回の続き。
我が家の番犬をするお隣の犬ポロン君。
我が家の本当の番犬ノラ様は何をしていたのか?全く記憶にない。
それ程、お隣の犬は強烈だった。
ある日、小学生のお友達(バイト先の娘さん)と一緒に自宅にいた時の話。
遠くでお経の声がする。
昔のこの辺りは住宅も少なく畑が広がる静かな町だった。
小学生のお友達と少し開いていた窓から様子を伺う。
「托鉢だよ。初めて見る」
私は、呟く。
「ここに来たらどうすると?」
と、小学生のお友達。
「ポロンにビックリして帰りんしゃーって」
今までの経験上、ビックリしない人はいなかったので、私は内心あのお坊さんがポロンにビックリしたところを想像してワクワクしていた(悪いヤツだ)
お隣は留守だったのか、こちらに向かって来る。
ポロンは、家の中に誰かが入ったり人の声がしないと守るべき自宅の番犬を怠る。
さあ、中に入って来た。さあ、どうする?
「ヴワン!ワン!!ワン!!!」
いつもの様に、体半分飛び出し唾を飛ばしながら吠え付く。
お坊さん、微動だにせずお経を唱え続け、玄関に。以前の同級生とは大違いだ。
窓から覗いていた私と小学生のお友達は、顔を見合わせ、クリビツテンギョウイタオドロ。
こんな事は初めてだった。
大体の人は「うわぁ!」と驚き、我が家の玄関までひとっ飛び。鎖で繋がれている事を確認し、胸をそっと撫で下ろすのに。
私は感動して、お財布からなけなしの千円札を取り出すと(どうしたらいいのかわからないので適当に)玄関でお経を聞き、お布施を渡し、手を合わせた。
ポロンは敗北を認め、帰りは吠えもしなかった。
お坊さん!最強
こがえる寺のにゃんこ
2024年もあと2日。
拙いブログを読んで頂き感謝です。
2025年も宜しくお願いします