朝、いつもの様に猫のケージの掃除をする。
猫等はよく毛玉を吐いているので、最初にチェック。
よしよし…今日は誰も吐いていない。
トイレを掃除していると、何処からか「ヒックヒック」
と聞こえる。
やばい!誰か吐いてる!
見ると、チー太郎がケージの2段目のスペースから下を向き、口を大きく開け苦しそうにヒックヒックと胸をふるわせていた。
今にも吐きそうだ。
やばいやばい!
このまま吐くとケージの下段がゲロで散らばる!!
ん?…今、飼い主の手にはさっき片付けた猫の抜け毛の入ったビニール袋があるぞ。
この袋を口元に持って行き受け止めればいいんだ
飼い主は迷わず迅速にビニール袋をチー太郎の口元に。
完璧だ!これでゲロが飛び散らないぜ
あっ
チー太郎は苦しさの余り、吐く寸前に顔を横に向けた。
うぎゃーっ
見事に飼い主の手にヒット!満塁ホームラン!
な、生あったかい…
飼い主は泣きながら、手とケージに散らばったチー太郎さんのゲロを片付けるのであった
…二度手間…
猫はトイレできちんと排泄するのに・・・
ゲロ所構わず
反省中のチー太郎さん
★おまけの話★
中学の時の友達の話。
猫がこたつから顔を出し吐こうとしたので、こたつの敷物が汚れたら大変だと、辺りに何かないか探した。
今にも吐きそうだったので、仕方なく手で受け止めようと両掌を差し出す。
そして、見事に掌でキャッチ!
しかし、生温かさと匂いで、友達が吐きそうになったら、今度は猫が両掌を差し出した…
まことしやかな話。