かりなが逝って早、1週間。
かりなの残した物を見る度に涙。
食いしん坊かりなの為に、多めに買っていた餌もリキ君宅に貰って頂き、すでに開けていたカリカリなど大量の餌やおやつ、リードやハーネスをゴミで捨てて、何だかスッキリ…しないなぁ。
家の中(へそ天で下半身を出していたテーブル、取り合った座椅子、補強したガタガタのケージ)や、お散歩コース…かりながいた事は消えないや。
オフコースの歌「眠れぬ夜」が頭から離れない。
早起きや夜遅く、不意のトイレの要求などでお散歩に行かなくていい。
重たいかりなを抱えて足を拭くこともない。
雨の心配もしなくていい。
雷の予報に怯えなくていい。
ゆっくり食事が出来る。
かりのいない毎日は自由な毎日、誰も僕を責めたり出来はしないさ
でもね。
かりな、かりな、かりな…
突然に死なないで欲しかった。
きつかっただろう、最後まで外で用を足したかりな、かりなはお利口さんだったよ。
ごめん、今更だけどね。
12年と7ヶ月、ありがとう、かりな。
泣きはらして遮光器土偶の様になった飼い主等
かりな、こぼれ話。
病院から冷たくなったかりなを連れて帰った夜。
月曜日からの疲れが出たせいか、うたた寝をしていた。
飼い主友達が
「熱いうちに食べよう」
と、餃子をテーブルに置いて出て行った。
その途端、白いものが餃子に覆い被さる。
「かりな!ダメ!!」
咄嗟に体を起こして怒鳴る。
寝ぼけたのか、そんな訳ないのにと喪失感。
でも、食いしん坊かりなが現れたのかも。
飼い主友達を駅まで送って帰ってくると、飼い主姉が変な声を出した。
いつもかりなの足を拭く為に抱いて部屋に入るのにひとりで帰って来たから、一瞬何でだろうと思ったらしい。
飼い主母は、何かあればいきなり泣き出すし。
世界一可愛い猫ここみは、かりなを探してるのかケージを覗いたり、テーブルの下に潜ったりするし…
まだまだ飼い主たちの悲しみは続く。