命のカウントダウン(健康余命3605日)

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抗生物質 抗生剤 抗菌物質 抗菌剤

2019-12-08 19:53:09 | 抗菌物質
抗菌薬、抗菌剤、抗生物質、抗生剤等ややこしい表記をしてしまっているので、ここで整理しておきましょう。
抗菌剤と抗菌薬 抗菌物質はほぼ同じ意味で使っています。ほぼ同じですが、薬として使えば抗菌薬、抗菌剤と呼ぶことが多いですし、家畜の肥料に添加して肥育を促すような用途で使う場合は、抗菌物質という使い方をします。

抗生物質、抗生剤、抗生薬等も、類似はしていますが厳密には少しだけ違います。
抗菌物質のうちの自然由来のもの。生物が作り出す他の生物の発育を阻害する物質のことを抗生物質・抗生剤等と呼びます。

まあ、しかし、ほとんど同じと認識していただいても問題は生じないと思います。
ペニシリンは1928年にイギリスのアレクサンダー・フレミング博士によって発見された世界初の抗生物質であります。ペニシリンは勿論、抗菌物質でもあります。
フレミング博士は、ペニシリンが普及する前より、ペニシリンに対する耐性菌の出現を予想し、危惧されておりました。薬と対策とのいたちごっこは、現在も続いています。

家畜等に対する抗菌剤の過剰使用に対する「美味しんぼ」の批判がありましたので、掲載させていただきます。


抗菌薬使用の内訳

2019-12-08 13:15:28 | 抗菌物質

何度も出しているグラフです。
人間の医療用が517t、
家畜に使うほうが727tだから多いのだ!!とか、驚いたのですが・・・・
考えてみたら、人間は食物連鎖の頂点にいるので結局最終的にはすべて私たちの口に入っているとも言える?多くは排泄されてはいるのでしょうが・・・
そして、その下に位置している175tの部分が先に述べた家畜が効率よく肥育するために使われている抗菌物質です。魚の養殖に182t、農薬にも120t使われているのですね。

家畜用の727tの過半数が豚に対する使用です



農薬に抗生物質・抗菌物質が使われるようになった過程を調べてみたら・・・
抗菌剤の製造が容易になり安価に大量に生産できるようになり、生産ラインの安定のために用途の多様化が目指された・・・・などという正直な分析が書かれていて、政治的配慮無く書かれた文章は気持ちいいなと感じました!!
 
人間用医薬品としての抗生物質・抗菌剤に含まれていますが、抗がん剤として使用する抗生物質・抗菌剤もあります。

抗腫瘍性抗生物質と呼びます。1953年に梅沢浜夫が発見したザルコマシシンが最初の抗がん性抗生物質 (antitumour antibiotic) であり、DNAポリメラーゼを阻害し、悪性腫瘍の増大を阻止します。
マイトマイシンC、アントラサイクリン系のドキソルビシン、エピルビシン、ダウノルビシン、その他ブレオマイシンなどがあります。血液疾患などに使われることが多いです。

1928年アレキサンダー・フレミングがペニシリンを発見してから、様々な抗生物質・抗菌剤が発見され、合成され、様々な用途に用いられてきました。その効用で人類の寿命は大幅に伸びましたが、当然良い事ばかりではありません。よく切れるナイフは、殺人の道具にもなります。
日本国内だけで、年間1722tもの抗生物質・抗菌剤が様々な目的で使用されています。その中には他の国では使用を禁じている用途が有ったり・・・・逆に他の国で使われているのに、日本では使われていないものもあったりします。

家畜に対する抗生物質・抗菌剤使用で、耐性菌の出現が危惧されています。

ヒトにたいする代表的な耐性菌に関する国際的な日本の位置はこんなところであり。私たちは、まず、ヒトに対する抗菌剤の適正使用を促さないといけませんね。


 これからの時代は、様々な知識を専門家任せにするのではなく、出来るだけ皆で知識を共有し、全体で責任も分かち合った答えを出していくべきだと思っています。知識共有の一助になれたらと思っています。



抗菌性飼料添加物

2019-12-08 12:30:24 | 抗菌物質
家畜の成長を促進する為に抗菌薬を使っていることをご存じでしょうか?

以下の記事は、酪農学園大学 動物薬教育研究センターの 2019年1月23日付けのトピックスをベースにさせていただました。

https://cvdd.rakuno.ac.jp/archives/2873.html 

食用動物(家畜)に使用する抗菌薬には、大きく二つに分類できます。一つは皆様方がご承知の医療用と同じく感染症の治療に用いられる動物用医薬品としての抗菌薬です。これは、何の抵抗もなく理解できますよね。ペットがけがや病気になり獣医さんを受診して、薬をもらうときに処方されることもあるでしょう。
二つ目のカテゴリーが問題でして、これは家畜特有のものでペットや人間には無縁のもの?です。家畜の成長促進・飼料効率の改善・生産性向上目的に使用される抗菌薬です。これを特に抗菌性飼料添加物と呼んでいます。実際には家畜の餌に微量(餌1000kgに10g程度)の抗菌薬を飼育時期ごとに比較的長期間投与することになります。家畜に対して闇雲に投与されているのではなく、抗菌薬の種類、対象家畜と飼育時期、投与期間は飼料安全法で厳格に決められており、これを遵守することが求められています。微量の抗菌薬を家畜に投与すると成長促進効果があることは、一般的に信じられないことだと思われます。

なぜ微量の抗菌薬を餌に混ぜて給与すると増体効果が得られるのか?結論をいえば残念ながら今でも良くメカニズムがわかっていないそうです。考えられる機序としては、低濃度でも抗菌薬なので腸内細菌を減少させ、発酵生産物の生成を抑制することで、解毒のためのエネルギー消費を軽減することが考えられます。また、腸管内の有害細菌を減少させ細菌が産生する毒素などの成長阻害要因を抑制することなども考えられます。

よくわからないけれど、飼料の効率が上がるのです。効率よく育つのです。理由はよくわかりませんが・・・・これが科学的な姿勢なのかなぁと私は相当疑問に感じております。
そして、この理論が正しければ、人間にも応用出来て、飢餓も少し改善できそうに思うのですが・・・・
動物には安全であるが、人間には安全を保障されていないとか・・・・都合の良い理論を展開されて誤魔化されてしまう気がします。 実際はどうなのでしょうね?倫理的に実験不能かもしれないですね。(でも、動物実験は超大規模に済んでいる!!)
 
話を戻しましょう。つまり少ない餌で微量の抗菌薬を与えることで効率よく家畜を肥育することが出来るのです。飼料添加物は外国から安い食肉が輸入されることを考えれば、国内での生産コストを減少させますし、安全性に問題がないのであれば畜産にとって極めて有用な資材といえます。
安全性に問題がなければ!!  ここが問題です。

このような抗菌性飼料添加物ですが、投与を行えば家畜の糞便中に薬剤耐性菌が増えることが知られています。
そこでEU(欧州連合)は2006年1月から抗菌性飼料添加物を餌に添加することを全面的に禁止しています。また、2015年にドイツのエルマウで開催されたG7サミットの首脳宣言でも、「リスク分析がない場合は成長促進のための抗菌薬の使用を段階的に廃止する」と述べられています。このように国際的には畜産にとって有用な抗菌性飼料添加物の存続が厳しい状況にあります。

では日本の状況について心配する方も多いと思われるので以下に説明します。日本では農林水産省の成分ごとの要請を受けて内閣府の食品安全委員会により、家畜に抗菌性飼料添加物を与えることにより選択された耐性菌(これをハザードと呼んでいます)が、食品を介してヒトの健康にどのような影響を与えているのかを、論文などの最新の科学情報を基に評価を行い、ヒトに対するリスクの程度を定性的(低度、中等度、高度)に示しています。これを食品媒介性健康影響評価(リスク評価)と呼んでいます。リスク評価結果を公表するに当たって、消費者や農家の皆様方などに情報を開示して意見を求めています。農林水産省は食品安全委員会の評価結果を受けて、リスクが低減化する方策(リスク管理)を実行しています。抗菌性飼料添加物については、リスクが無視できる程度以上(低度)であれば禁止措置を取ることになっています(詳しくは2017年8月2日の本コラムをご覧ください)。実際に2018年7月にコリスチンとバージニアマイシンの2品目が禁止となっています。なお、EUで抗菌性飼料添加物を全面禁止したのは、科学的なデータに基づいたものでなく「予防の原則」を適用したためと言われています。「予防の原則」は、科学的に不明確な状況下で、重大であるかも知れないリスクに対して、科学的な探究の結果を待たずして適応されるリスク管理の方法です。したがって、あくまで科学情報を基に考える日本とは全く異なる考え方の下にリスク管理が行われたことになります。「予防の原則」は一見消費者にとって良い方法に見えるかもしれませんが、このことを連発すると科学が衰退し、わが国の農業に与える影響も大きいことを理解して欲しいと思います。

EUは、「危ない可能性が否定できないから禁止」
日本は「危険だと証明できないから禁止しない」

どちらが正しいのでしょうか?皆さんのご判断はいかがですか?
上記は、下記の表の緑の部分(175t)の問題です。



Sミュージアム 続き 酒器編

2019-12-08 00:06:44 | 陶芸
真ん中の作品が信楽
他の4つは備前です。
日夜お酒を入れたら、備前は育つのですが・・・・・
ほとんど使っていませんねえ
育っていません。

徳利に比べると、ぐい飲みは結構使っているのですが・・
まだまだ、使わないと味が出てこないと思います。
手前の列の一番右、右から2番目、左端は唐津焼です。
唐津の名手 川上清美さんの作品です。

川上清美さんの作品、茶器で良いの持ってますぞ!!

いつか披露させていただきます!!