No.232
こんにちは。
今夏も、暑~い!と感じたのは僅か4、5日だったカナディアンロッキーです。
日中30℃越えになっても木陰に入ると涼しいので熱中症などにはなりません。
17年間日本の夏から遠ざかっているので今や38℃がどれくらい暑いのか思い出せない、それどころか完全に体が
寒冷地仕様になっている気がします。冷下35℃の朝でも、近年は驚くことなくトイレまで暖か~い家の中で上手
に1日を過ごす方法を身につけています。ガレージ(ここでさえ暖房効いています)に置いている冷凍庫内を掃除
するのもこんな日です。冷凍庫の中身を外に出しても冷凍は緩まない、だって冷凍庫内より外の方が冷たいのですから!
もう秋、と書いたのはすでにアスペンの葉が黄葉し始めているからです。通常ロッキーの黄葉真っ盛りは9月中旬から
20日ごろです。8月20日過ぎた頃からナナカマドの実も急に赤く色づき始めました。日暮も徐々に早くなり、夏至の
ころは11時前まで明かるかったのに今は9時前には薄暗くなってきました。
ロッキー周辺ではありませんが、BC州ケローナやノースウェスト準州のイエローナイフ周辺で起きている山火事がかなり
広範囲に及んでいます。イエローナイフの住民22000人全てに避難命令が出て、実は我家も明日からのオーロラ鑑賞
ツアーに出かけるはずでしたが諦めなければなりませんでした。鎮火まで相当な日数がかかりそうで、10月半ばには道路
が凍結する可能性があるし、もちろん冬季は車で行くことができなくなるので再プランは来春4月半ばごろの雪解けを待っ
てからになりそうです。
今夏は6年ぶりに国境を越えモンタナ州ハングリーホースで暮らす友人家族を訪ね、ハックルベリーピッキングを楽しんで
来ました。久しぶりだったのでグレーシャーナショナルパーク内にあるGoing Sun Roadを通過して…とプランしていること
を友人に話すと「通過するには予約を取らないといけない」と聞きびっくり!当然ですが、WEBサイトで調べたら予定の日
は全く予約はとれませんでした。
昨夏はまだ移動制限が残っていたりしましたが今夏は何の制限もなく、丸3年間コロナ禍で動けなかった人たちが一気に
バケーションに出かけているようでカナダもアメリカもキャンプサイトは全て空きなし、ホテルの料金も高騰。
モンタナでいつもカルガリーから同行してくれていた友人夫妻と4人で利用していたモーテルですが、以前は2ベッドルーム
で180ドルだったのが、今年は何と390ドルと異常な値上がり&7~8月はほぼ満室。
これを知った時はモンタナ行きは諦めようかと思ったくらいでした、が、友人の計らいで敷地内にある、娘さんのために建て
た小さなキャビンを提供してくれると言うので、ありがたくお言葉に甘えました。
日本では歯のインプラントは保険適応外の治療ですが抜歯などは保険適応となるのでカナダでインプラント治療を受けるのと
日本で同じ治療を受けるのでは多少なりとも治療費に差が出ます。住民票が日本のどこかの市町村にあれば国民健康保険が
いただけるので日本であれこれ治療を受けられるのは、医師の説明も日本語なのですんなり理解できますし、両国の良いところ
を利用出来る我々は本当にありがたいと感じています。
住民票が日本にあると多少税金の支払い義務は生じますが、それには関わらず医療に関してはたくさんの恩恵が受けられる
と感じています。カナダには市民検診などというものはなく、患者は何か気になることなどあれば、主治医に状況を説明して
専門医の診察を受けられるように予約してもらいます。受診科にも寄りますが、緊急性がないと判断されればMRIなど半年以上
待たされることなど当たり前、となっています。
その間に病気が進行してしまうのでは?とずっと心配するくらいなら、日本でさっさと家庭医に相談して大きな病院や専門医を
すぐに紹介してもらえるほうが安心!と言うことで、帰国のたびにまとめてあれこれ受診する、ということに繋がっていると言
うわけです。
一方、カナダの永住権があると言うことで、日本に短期で滞在中は免税で色々物が買える、と言うメリットもあります。5500円
以上のお買い物に対してという制限はありますが、一年分を買い貯めてカナダに持ち帰るということで、かなり有効に利用させ
てもらっています。
JR Passのことは以前書いたと思いますが、これもかなり有効利用しています。
今秋は円安なので去年よりも随分買いやすい値段になっています。どのように使うか、いつも日本に行ってから考えることにして
いますが、もう昨年のような旅行支援は無いと思いますが、実家のお墓参りや、久しぶりに山陰か北陸で「かに」と温泉を楽しむ
ために利用できれば嬉しいなぁと思っています。
冒頭で、すでに黄葉が始まっていると書きましたが、今年は何もかも少しづつ早く動いているような気がします。春が訪れるのは
ちょっと遅かったのですが、初夏に咲く高山植物は2週間くらい早くから咲き始め、モンタナのハックルベリーも同じく8月を待
たずに熟していました。そして今は足早に秋が訪れようとしています。
ここ数年、7月~8月にかけて山火事の影響で煙害が多発しています。山火事の主な原因は落雷です。雨が少なく乾燥しているところ
へ落雷があるとすぐに枯れた木々から発火し、あっという間に燃え広がっています。近年はパインビートル(松食い虫)にやられて
立ち枯れた木々が目立ちます。
山火事が起きれば松食い虫の入った木々は燃えて虫も一緒に消滅するので、悪いことばかりではありませんが、これ以上地球温暖化
が進めば、この先一体カナダの森はどうなるのか、この素晴らしい自然環境を次の世代に繋げていくために、今我々が出来ることは
なんなのか、深く考えさせられます。
次号は、また日本(京都)から発信することになります。以前にもまして海外からのツーリストが増えている京都は、一年経って
どのように変わっているのか。在カナダ17年で、かなりカナダナイズドされた私の目から見たり感じたことなどお伝えしてみたい
と思います。
そうそう4年ぶりにマカオにいる長男家族を訪ねることができるので、孫に会えるのがとっても楽しみです。最後に会ったのは4年前
の‘19。小2だった彼もすでに小6。あの頃のように手を繋いでくれないかもしれないし、ぎゅ~とハグも出来るかどうか…
そう思うと今からウルウルしてしまうバァバです。
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