コメント欄で、高校生のももさんから、こんな質問が来ました。
こんにちは。はじめまして。
私は癌患者ではないのですが・・・
私は、大分県の高校に通っている高校2年生です。
今学校で子宮頸がんについて調べています。
調べていて、無料でワクチンの接種ができる県は
少ないということを知りました。
私は、無料でワクチンが受けられる県と受けられない県があることに疑問を持ちました。
そのことについて実際に子宮頸がんを体験している方の意見をお聞きしたいのですが、どう思われますか??
もしよろしければ、その言葉をみんなの前で発表したいのですが・・・
気分を悪くさせてしまっていたらすいません・・・。
もう高校生ということですので、大人の女性としてのももさんに対して、自分の考えることを書きますね。
まず、結論から言うと、格差はあっても別に何とも思いません。
なぜかというと、たとえば市県民税という税金は、市町村で払う金額が全然違います。
(大まかに言うと、大都市は安くて田舎は高いんだよー)
●追記●平成19年から
(所得金額-所得控除)×税率(10%)-税額控除
になったみたいですね。
また、名古屋市は給食があるのは小学生までですが、隣の市は中学まで給食があったり。
そういう意味で、市町村でいろんなことが違うのは当たり前なんですよね。
市町村で財政状況も子供の数も違うから、公費でできるところとできないところが出てくるのは当然のことだと思います。
だからこそ、お金の使い道を決める仕事をしている議員や市町村長を決める選挙は大事なんです。
それよりも、もっと考えて欲しいのは、このワクチンを打ったからといって、子宮頸がんが100%防げるわけではないということです。
現段階のワクチンは、70%までは抑えられますが、30%の人には効きません。
インフルエンザのワクチンと一緒ですね。
また、子宮体がんという、40代以降に多いがんは女性ホルモンが原因であるといわれていて、ウイルス感染が原因ではありません。
この子宮体がんになる確率は、ワクチンを打っても打たなくても一緒です。
だから、どちらかというと、20歳超えたら毎年検診のクセをつける方が、何かあっても初期で見つかるから、とても安全な方法なんです。
多くの市町村では子宮頚がん検診の無料チケットを配ったりしていますが、受診率は30%程度と低いのが現状です。
こういう現状では、ワクチンを打ったから検診に行かないという人が増えるほうが、手遅れの子宮頸がんの患者さんを増やすことになってしまい、ワクチンの意味がなくなっちゃうんです。
初期で見つかれば、今は将来赤ちゃんも産めるし、後遺症も全くないのにね。
私はこういう意見です。
もしも調べるんでしたら、子宮頸がんの検診を無料でできる格差も一緒に調べてみたらどうですか?
それから、少し前ですが、全国一律で子宮頸がんのワクチンは無料にするという法案を通すという新聞記事がありました。まだ本当に通るか分かりませんが、新しい動向にもチェックしてみてください。
さて。
がん患者の皆さんはどう思いますか?
時間があったらご意見などコメントいただければ、幸いです。
ももさん、いかがでしょうか。
この意見はみんなに伝えていただいて構いませんよ。