白い靴下が4足、おれの単身先の衣装ケースにやってきた。
模様ゼロ、くるぶしあたりにもワンポイント模様もない。
まったくの白い靴下。
純白。一昔前のブリーフパンツのようだ。
息子が中学に入ったばかりのころ、妻がまとめ買いした。しかし、息子は「女子みたいな」白い靴下は嫌になったらしい。贅沢な悩みではある。でも、色気づいてきたってことか。
俺も中学のころ、母親がなんだかかわいらしいワンポイントが入ったセーターを買ってきてくれたことがあるが、ほとんど着なかった。
女親にしてみれば、わが子はいつまでも幼いままの子どもでいてほしいらしい。しかし、子供はそれは嫌だ。父親も、わが子にいつまでも幼いままでいられるのは嫌だ。
白い靴下との離別は、女親のしつこい支配からの卒業。
そこまですごい話ではないが、親子の支配・被支配関係は、なるべく早く解消された方が絶対にいい。
白い靴下は、おれが履くことになった。
背広に真っ白の靴下も新鮮でいい。背広にスニーカーの中学の先生ってな感じ。
それに、人ってそんなに人を見ていない。着ているものに、特に靴下ごとき。
ましてや、身に着けているもので批判される筋合いなどない。
と強気に言いつつ、ちょっと気になることが…。
いま使っているギターの用具入れ(ピックアップやチューナーなどを入れている)のカバン、実は息子の保育園時代の通園カバン。
この前、妻からもらったペンケースには息子が卒業した小学校の校章が入っているではないか。
なんか、息子からの「おさがり」が多い気がする…。
あのカバンとか、もともとはおれの給料で買ったんだからな!
忘れんなよ~!
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