そばについて、思う。
農村では、お母さんやおばあちゃんがそばを作ってくれる。雑な味である。丁寧に挽いてないし、太さも均一ではない。実際、店のそばじゃなし、そんなに丁寧にやっていられない。そばは、家庭料理の一種類でしかないのだ。
一方、店のそばはというと、職人さんが自分の腕とプライドをかけてつくっているので、繊細な味。挽きぐるみをぜいたくに使っているのでコスト高。馬鹿丁寧なほどに太さも均 . . . 本文を読む
22日、福島空港で陶芸家宗像利浩氏の個展とギャラリートークが行われたので、家族で出掛けた。
「先生の作品だけを集めた規模の小さな展示会を見たい」というのが、ここ数年来の待望だった。本当に素晴らしい展示会だった。
日本陶芸展の2期連続の招待作家。先生の個展となると、地方ではなかなか実現しない。車で約一時間の、こんな近くで質の高い展覧会に接することは本当に幸運だった。
以前、話す機 . . . 本文を読む
人生経験の豊かな人、知識の豊富な人、さらには、人の心をつかむことを熱心に研究している経営者や犯罪者、芸能人など、確かにみな興味を引く人が多い。
しかし、「賛同」はできてもそれを超えた「感動」を与えてくれる人は、前述した職業の人には少ない。与えてくれるのは、概ね、慎ましやかな教養の豊かな人だ。学者、研究者の類が、一番、それに近いのではないかと思う。
原因としては、俗な利益、功名心にあまり頓 . . . 本文を読む
購入5年目の「バイオ」のメモリを増設した。256に512をプラスして計768。いやはや、予想を上回る快適性だ。
いまメーンで使っている「メビウス」はモバイル。メモリは一枚しか入れられない。購入時は256だったが、2年ほど前に512にした。当時は驚くべき軽さだったが、そこいらに動画があふれている今、ちょっと重い気がする。確か1万円近くかかったはずだが。
2年前より格段に安くなっているし、も . . . 本文を読む
「ありがとう」「うれしいなぁ」「おにいちゃんになったねぇ」。
その種の言葉を相手から受けると、息子は満面をほころばせ、目をキラキラと輝かせ始める。
3歳と7ヶ月、まだテレがない。嫌悪の気持ちは少しずつ我慢できるようになってきた。しかし、うれしい気持ちはまだまだ隠せない。
「感謝される」「喜ばれる」。これこそ人の喜びなのだなぁと、息子の表情を見ていて改めて思う。
人に喜ばれる . . . 本文を読む
運転免許証の更新に行ってきた。
恥ずかしながら「違反者講習」である。2時間の説教を受けてきた。優良運転者は30分の講習で済むし、さらに免許証の有効期間が5年。違反者は3年なのだ。
優良運転者とは講習を受ける会場が違うため、おのずと「違反者」か「優良運転者」かは分かる。講師は交通警察官のOBだろうが、なんだか、やっぱり扱いが違う。
われわれは、端から「犯罪者」扱いのような気がした。
. . . 本文を読む
午前7時 起床
午前8時 父と幼稚園へ
午後6時 母・お迎え
午後9時 就寝
3歳の息子の日常である。
朝1時間、夜3時間。息子にとって、最も欲する「親との時間」は24時間のうちわずか4時間だ。両親そろうのは、父親が早く帰ってきたときの三十分ほどである。これが我が家の現状だ。
今朝も同じだった。起床後、朝食を取り、排便をして、幼稚園に出発するまでは嵐のような慌し . . . 本文を読む
郡山に来て半年。どうにも心が荒んでいたが、落語の効用を思い出して再び聞き始めた。1週間。なるほど、心が落ち着いてきた。
「寄席文字」の第一人者である橘左近さんの著書を見ると、落語の興りは桃山時代から江戸初期にかけての頃。いわゆる戦国武将の時代に興ったらしい。武将をはじめ戦いに明け暮れていた戦士たちの心労を癒すための、慰安の役を担っていた話上手が、「噺家」の走りと言う。
まず朗らかでなく . . . 本文を読む
殺伐とした職場の中で、「家族への愛情」だけを支えに生きている。使い回しの手垢まみれの「企業理念」をモチベーションに代替して、いちおう頑張っている気になっている。が、結局はごまかし。「ツマラン」のだ。
弱者を見つけては俊敏に近寄ってネチネチと攻撃を仕掛ける者、それに擦り寄る若者、弱者への攻撃が不必要だと認識しつつ見て見ぬふりを決め込んで作り笑いを浮かべている者。
みんな大嫌いだ。見ている . . . 本文を読む