アコギおやじのあこぎな日々

初老の域に達したアコギおやじ。
日々のアコースティックな雑観

谷亮子選手。今回のメダルこそが最上の輝き

2008-08-10 | Weblog
 子育てをしながら、オリンピックで銅メダル獲得。



 こんなすごいことができる人間が、過去にいただろうか。


      ◇


 谷亮子選手は、だれも真似のできない「両立」をやり遂げたと思う。



 過去に金メダルをたくさん取っているから今回の銅メダルを評価しない向きもある。が、夫のプロ野球選手谷佳智選手の言うように、今回のメダルこそ、過去の金メダル以上の、まさに黄金の輝きを放つと思う。




 目に見える色しか見えない人たちがブツブツいっているらしいが、本来、「金」や「銅」なんて、どっちでもいいでしょ。


 別に自分がオリンピック出てるわけじゃないし。

 それに、テレビ局の戦略に乗って、実はルールだってよく分からない競技を毎晩夜更かしして見ているだけの人たちにとって。


      ◇


 それより、人生で最も大きな仕事ともいえる子育てと、自分がこれまでうちこんできた競技とを維持し、それらを両立してたどり着いた今回のメダル。それこそに、ひときわ眩い輝きを感じるでしょ。普通に考える力がある人なら。



      ◇


 自分の体の中に、「自分以外の生命」を10ヶ月も入れておいて、しかも、それを一晩か二晩で世に出す。


 出産は、母体にとって生物としての生まれ変わりだとも言われる。実際、出産の際に命を失う母体も多いし、なかには母子ともに命を失う場合もある。


 それくらいの大事業なのだ。



     ◇


 さらに、出産を無事にしても、休む間もなく授乳。生まれたばかりの赤ん坊には、まだ昼と夜がない。その時間の感覚のない生き物に付き合わなくてはいけないのは母親だけ。


 睡眠もままならない状態で、黙々と授乳していくのだ。


 意識のないまま、授乳している。そんなことが日常茶飯事だ。



      ◇


 そんな生活をしながら、オリンピックで銅メダル獲得である。


 称賛すること以外に、何かすることがあるというのか。



      ◇


 今回の谷選手のメダルの色についてブツブツ言っている人は、きっと「評価された経験」のない、貧しい精神性の人間だと思う。


 そんな人間が増殖しないように、「評価してあげる」ということは、実に重要なのだ。

 人類の存亡にかかわるほどに。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« アホ会議(だれか曲つけて) | トップ | 北京五輪 、選手も偉いが親... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事