湖のほとりから。

花と空と心模様を写真と詩と文に託して。

水、満たされていく

2017-10-29 09:32:01 | ポエム
心がざわざわして
薄い雲に覆われたまま
わが身に光が届かないような
無感覚の世界


人は心が乾いていると感じたとき
喜びも優しさも薄れていくのです
だから、それを満たす水が欲しくて‥‥


まろやかな
まあるい水を
欲しいだけ与えてもらった時
満たされる幸福感と安堵感


しっとりと潤ったら
それが『好き』って心がときめく礎となる



この心もこの体も
生き生きと水で満たされる瞬間を
想像して膨らんで行く‥‥



言葉は魂を宿し
一番最初に沁みていく呼び水になっていくのです



ちょっと心のひとやすみ
寄り道での心模様








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優しい雨に‥

2017-10-28 07:48:46 | ポエム
君住む街は雨が降ってますか
君の目からも空からも
たぶん‥‥


私は 君からの
優しい気持ちが降って来て
なおさら、自分から湧き出た水に
溺れて崩れてしまいそうです


けれど
どんな雨だとしても
上手に流れていかないと
大変なことになってしまいます


ほどよい優しい雨でありますように

君の幸せを願っています。





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いつの日か、この身ひとつで

2017-10-27 06:45:51 | ポエム
本当は
行こうと思えば
どこへだっていける


あなたにだって
逢いにゆける


あれこれと
理由をつけて
人の顔色ばかり


自分の思いを貫けるのか
貫ける覚悟と勇気はあるか


問われ続けて
問われ続けていけなくて
問われ続けていられなくて


蓋をしたまま無難にも
何気ないように歩いてる


一生は
思ったより短いようで
華やかにスポットライトの
当たるような日々は少ない


それでも
揺るぎなく
求めるものは
この胸に秘めながら


いつか、、、、。

いつの日にか、、、。


葛藤から逃れ
問われることもなく
開かれていく時間を待っているなんて


確かに
本当は
行こうと思えば
いつだって
どこへだっていけるはず


平静な自分を
追い越してしまうほどの感情

突き動かされる感傷

想いの天秤が傾いてく瞬間



『その時』なのでしょうね


私はこの身一つで
改札口を出て
あなたに逢いに行こうと思います








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オレンジ色と群青色

2017-10-26 17:31:11 | ポエム
車を駐車スペースに
止めてから
ドアを開けたら
チラっと夕陽が見えた


どこからか
金木犀の香りがした
ああ、秋なんだね


夕陽が
窓に反射して
私の頬をオレンジ色に染めた


私の頬は
あなたの為には
もう染まらないというのに


私は
この映し出された夕陽に染まる


移りゆく季節とともに


それが
本当の意味


それが
私の答え


幾たびも
胸躍らせて
見上げた夕陽も


今は穏やかに
群青色に侵食されて
次の月を
待つ準備をしているかのよう







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雨上がりの青空に呼びかけた

2017-10-26 06:49:09 | ポエム

雨上がりの青空に
元気ですかと呼びかけた


まるでそれは空耳なのか
鈴のなるよな素敵な声で


元気ですよと返ってきた


もうそれだけで


今の私には
一番の嬉しいことなのですから



ほら
覚えてますか
童話の話に出てきた薔薇のこと


薔薇が笑えば
どこにあるだろう
数えきれない星々たちが
煌めいてみえるというお話


あなたが元気でいてくれさえすれば
私は微笑み返しで
見上げていてられる



私のこの手が
もっともっと
しわ枯れて


枝のように細く
『こんなになってしまったのよ』って


あなたに
呼びかけられる日までも








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