湖のほとりから。

花と空と心模様を写真と詩と文に託して。

久しぶりの夕焼け

2018-04-28 02:16:44 | ポエム
このところのお天気は
夕方になると不安定で
春から初夏は
いつものように空は
霞がかかって
私の大好きな夕焼けに
あまり出会えなかった


今日は
両親の使っていたお布団や
服の一部を資源ごみセンターに持っていったんだよ

あの時
この時

そうそう
これを着ていたゎって
鮮やかにその時が蘇る


それでも
着る人をなくした其れは
もはやゴミでしかないの


悲しいかな
それは、私が買ってあげたもの
ああ、それは、孫娘が買ってきたもの
その時の嬉しそうな顔さえ思い出す



親を温めてくれてありがとう
素肌に触れて守ってくれてありがとう
綺麗に着飾る事ができてありがとう



そう言いながら袋に詰めていく


少し
少しだけ胸が苦しくなった


まだ
まだ
果てしなく続いていく‥


忘れたいから
早く片付けたいのか
忘れたくないから
このままで居たいのか
もうわからなくなってしまった


探していた写真が出てきたり
何をどれだけ大切にしていたかが
わかるだけに
思わず胸に押し当てて
涙が止まらなかったり



ここにはもう居ないんだって
何度も何度も納得させられていくように
こうして片付けをしていくものなんだね


2人を亡くしたことは
私の生涯で
これほど泣いたことはない出来事だった


もうそろそろ
やめなきゃ気持ちが保たないと
この辺で今日はやめた
手を止めて
車で用足しにでた時


地球の空気の層が裂けて
太陽の光が差し込んでくるような
夕焼けに遭遇したの


そうねー
物質なんて
所詮なくなっていくもの
だけど
私の胸のうちだけに
微笑んでる2人がいるんだと
思わなきゃって


私の明日は
本当の明日は
まだまだ先にあるんだろうなぁ
って思いながら
オレンジから移りゆく夕焼けを見ていた


あれだけ泣いたあとだけど
霞んではいなかった










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幸いな円グラフ

2018-04-26 21:58:51 | ポエム


嬉しいことって
これから生きていく糧になる


けれど、不思議なことに


悲しいことが起きた途端
嬉しいことが
すぐに侵食されて
石鹸みたいに
小さくなっていくんだよね


小さく小さくなっていくけれど
胸に抱えているから
そんなに落胆しないで

そして
断続的に起きていることに
案外、冷静になれて
何が大切かが
わかってきたりする


悪い人生じゃないかもしれないって
思えたなら
きっと自分が愛おしくなってくると思うんだよ


悲しいことが50%
嬉しいことが50%


カラーラベルで示した円グラフ
ふたつのせめぎ合い


『そのどちらでもない』って言うのも
あってもいいけど

少しだけ
『幸いでしたね』って言うのを付け加えたら

手を合わせて感謝できるかも


生きていくことは『幸い』なことがたくさん


少し悲しいことも
『幸いなことに』ってしちゃえば


嬉しいことの色が濃ゆくなっていく


コキア(ホウキグサ)
花言葉 『恵まれた生活』
秋には真っ赤に紅葉するコキアを植えました




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遅れてきた過去

2018-04-26 09:41:29 | ポエム


もしも、あの時に‥

もしも、あの場所で‥


なんて、
本当は好きじゃないけど


今だから言ってもいい?


どうして今まで
あなたに出逢わないまま
ここまで来てしまったんだろう



あの煌めいていた時間に
あなたがいたら
私の世界は違っていたかもしれない


あの寂しかった日々に
明るさが灯っていたかもしれないし


あんな馬鹿げたことを
叱ってくれていたかもしれない




過去にいるあなたの手をひいて
過去にいる私に逢したら


遅れてきた過去を連れて
私は過去をめぐる


もう一度
あなたとめぐる


今につづく未来へと繋げるために
私は奮闘するかもしれない


そして‥


遅れてきた過去を
今の私が出迎えるんだよ


そのとき
運命の歯車はピタリと止まる


そして
また動き始める‥‥




なんて
とりとめのない思い


ふっと思い出す
あなたの言葉たち


西風が耳をくすぐっていく







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哀愁のカサブランカ

2018-04-25 19:21:39 | 日記
何故か今日は夕方から
頭の中で鳴り響く歌


しかも
私の場合は
新旧取り混ぜて思い出すので
時系列全く無視という能天気さ




Please Come Back To Me
もう二度と
こんなに誰かを愛せなーいー♪


なぜか
グルグルしている歌の主は
『郷ひろみ』さん

カバー曲ではあるけれど

『哀愁のカサブランカ』


たしかに
たしかに
若さを維持してらっしゃる姿は
感服ものですが、
昔からご本人には興味はなかった


ただ一点
うちの亡くなった兄貴に
似ていることと大好きな数曲のみ


兄は若くして亡くなっているので
年を重ねるとこんな感じかなぁとか
思ってみたりするけれど
なにせ、ご本人さん
見た目が、若いので
これから先の年の重ねたあたりを
注目していきましょうか、と
いったところでしょうか。。。



今日夕方からヘビーローテーションの
この『哀愁のカサブランカ』は
昔から大好きで
さすが、恋愛バラード3部作だと
思い込んでいましたら、
違っていたことに今日、気がついた!



バラード3部作とは

1992年 『僕がどんなに君を好きか、君は知らない』

1994年 5月 『言えないよ』

1995年 『逢いたくてしかたない』


どれも切ない恋心を歌う歌。
3部作は、好きな歌ばかりには違いない。


ググってみることは
便利で
自分のアホさ加減も
すぐに露見してしまうことだけど
一つ発見できたから
良かったことにしておきましょう


長崎、大村湾にて



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ギター小僧は今ごろ

2018-04-25 12:31:13 | ポエム
ギター小僧は
ギターを持つや否や
何かの曲の頭出し
一番好きなフレーズを
チューニングを兼ねて爪弾いたりする

私は
そんな間合いが好きなのかもしれない

そこに
その人なりのものが出てくると思うから


話かけても
何かしら爪弾いてたりする


正面切って
顔を付き合わさなくても
ギターを抱えて
ネックをみたり
弦をみたりしながら
恥ずかしさを誤魔化すように
心地よいBGMのように


そうしないと
居たたまれなくなっちゃうんだと
言わんばかりに
決してギターを離さない


そんな下向き加減な顔を
見てるのも好きなのかもしれない


弾き出し
歌い出し


その少し前の
はにかんだ笑顔
意を決したような真剣な眼差し


キュンとするのは
歌だけじゃなく
ギターだけじゃなく


そんな空気感なんだよ


小さな子犬が
何かを待っているように
尾っぽを振りながら
奏でるメロディーを待っている


究極に
目はあなたを捉え
耳は音を探し


それほどまでに
人を見つめたことがあっただろうかと
思うみたいに


きっと
きっと‥






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