湖のほとりから。

花と空と心模様を写真と詩と文に託して。

花びらが流れ行く

2018-04-03 09:10:35 | ポエム
桜の花びらの通り道


ハラハラと散っていくのが
順番こで
流れていくのも順番こ


涙の雫のように
次から次に流れ行く


桜並木の道


誰も通らない道でも
両手を広げ
チカラいっぱいに咲いていたんだね


きっと
誰かが世話をして
こうして咲いていたんだね


太陽や風が
桜さえ気づかぬうちに
栄養を蓄えて
寒い冬を越え
やっと両手を広げられた桜たち


あとは
並んで花びらの一枚一枚を流していく


サヨナラって
手を振りながら
いつまでも続く花びらの流れ


咲く時も
あまり人目につかず
散る時もそうして


だけど
太陽と風は知っている


こうして見ている私も知っている












  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする