湖のほとりから。

花と空と心模様を写真と詩と文に託して。

卯月のついたち

2018-04-01 18:34:37 | ポエム
四月は『卯月』


諸説あるようですが
なんとなく
柔らかな雰囲気でしょうか


ことの始まり


慌ただしい中にも
少し、耳をピンと立てているような


月のついたち
部屋へやのカレンダーをめくり歩く


新しい扉を開くように
左から右に
破り切る


両親がいた部屋にはいると
毎年のように同じ場所


吊っているカレンダーを見た


まだ、1月のままだった‥



あれから
3ヶ月は過ぎたんだね


どうしてここだけ
時間が止まっていたのだろう


動き出したくないものと
動き出せなくなったものと


いつものようにあった場所がそのままで、、、、。


私が見ようとしなかったのかな


留まっていたい思いが
気づかせずに来たのかな


それにしても
どうして
それだけで泣けて来てしまうのだろう


確かに
カレンダーが
示しているその月には
まだ、この部屋は暖かかったんだよね


膝から崩れ落ちる
久しぶりの胸の張り裂けそうな思い


私には
このカレンダーをめくる勇気も
余裕もなかったのかもしれない


なぜか
ごめんね
ごめんね
って言いながら
左から右へ
カレンダーの尻尾を引く


音と共に
2人の顔が浮かんでいた


折しも
夜は満月
おぼろづき夜


霞んで
霞んで


それでも
その光は届いている


卯月の1日


本当の自分の扉を
そろそろ開けるころかもしれない







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丁寧な時間

2018-04-01 11:08:09 | ポエム
遠く離れて見えるもの
近づいてこそ見えるもの

消えて無くなってから見えたもの
手に取ったからこそ見えたもの

月日を経てわかるもの
瞬間に感じてわかるもの


時間は容赦なく進む
平等だと言うけれど
実は、早い遅いがあったりもする


早いだなんて
神さまから嫉妬されているみたい


遅いだなんて
神さまから試されているみたいね


大切に
大切に
丁寧に生きた人には
きっとご褒美がやってくる


どうせなら
泣いて過ごすより笑っていきましょう


どうせなら
怒って過ごすより
許して優しくなりましょう


時間の選択は
相手や場所の選択でもあるようです


『置かれた場所で咲きなさい』と
年老いた詩人は言った


その置かれた場所でさえ
めぐりめぐってきた自分の場所


居場所を大切に

丁寧な時間をそえて













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