本日も寒い中、盛況な店内
リクエストの嵐で、できない曲もあれば覚えたてで馴染んでない曲など
次までには!とお約束をしたりで、課題がいっぱいの日でした。
ステージを終えてふとお席を見ると、そこには懐かしいお顔が!!
思い返せば、私が19歳の歌い出したその頃に初めてお会いしてから
数年ぶりにバッタリお会いするというご縁のある方。
他にも、私は若かりし頃ボヤを出してしまったことがあり、
その方はそこのマンションの管理もされていたようで、
腰が抜けた状態の私に代わって消火をして下さり、
私を先に外へ出して消防車が到着するまで、それを続けて下さったのでした。
部屋は一気に煙で覆われ、視界が遮られるほどだったのに。
消防車が到着し消火が終わった時には、ススで真っ黒になった私に
奥様が「お風呂をわかしてあるから入って」と。
脱力しながら、その親切なお気持ちが有り難く
お風呂場で泣いたことを思い出します。
三回ほど髪を洗い、ようやく流すお湯が黒くなくなるというほどのスス、
自分の起こしてしまった現実を前に、ただただ落ち込みながら部屋へ戻ると
旦那様が洗える家具を表に出してホースの水で洗って下さっていました。
ガックリしてる場合じゃないと、消火活動でぐちゃぐちゃになった部屋を
私も片づけ始めました。
しばらくすると旦那様は
「不動産には話をしておいたから心配せずに、挨拶だけ行っておいで」
と言って下さり、翌日菓子折りを持って恐縮しながら不動産の事務所へ。
当然、賠償金もあるだろうし追い出されると思っていたところに、
全てこちらでやるからとのお話に、感謝しかありませんでした。
その代わりの条件は、引っ越さずにそのまましばらく住むこととの内容で
お金のなかった私にとっては本当に助かるお言葉でした。
部屋も綺麗に改装して頂き、その後もそこで暮らさせて頂いておりました。
引っ越しをすることになった時、ご挨拶に伺うと
「会えなくなるのは寂しいわ」と奥様に言って頂き
その時はまた泣きそうになりました。
そんなことがあっての再会。
前回はどこでお会いしたとか、何年振りとか、そんな話で時間が過ぎ・・・
肝心なお礼をちゃんと伝えられなかったことを今更悔やんでおります。
何度言っても言い切れないけれど、
本当にありがとうございました。
またお目にかかれますように。