まくとぅーぷ

作ったお菓子のこと、読んだ本のこと、寄り道したカフェのこと。

豆の話

2015-12-07 21:09:35 | 日記


製菓材料店の
ショーケースを睨みながら

500グラムかぁー!
足りない!
高い!


ぶつくさ言ってる我が家の大学生

視線の先には
「特選 極上白あん」
の袋が

どうやら先日から
和菓子を作るのが
ブームらしい

このままいくと多分
クリスマスプレゼントには
菊鋏みをリクエストされるだろうと
思われる

あの、丸めた練り切りに
薄い尖った花びらを無数に
切り出すためのやつね

まあ、、、ほしいんなら
なんだっていいんだけど

それはそれとして
当面の白あん問題に
立ち向かうべく

白豆を買ってみた

ひと晩水につけておいたら
ビックリするくらい膨らんで
フォルムがアレっぽくて怖い

とりあえず火にかけ
いったんゆでこぼし
さらにふつふつ

柔らかくなったら
お砂糖入れて
裏ごしかなんかしたら
できるんじゃないか?

豆好きな私は
煮えたらまんま食べたいけど
何しろカタチがアレなので
つぶあんみたいにして
食べようかな

母も無類の豆好きで
私が小さい時はよく
保温ポットを使って
豆をゆでていた
多分水につけるより
早く柔らかくなるんじゃ
なかったかなあ

でも、それをやったあと
ポットは豆のにおいが
染み付いてて
ちょっと洗うくらいじゃ
とれない

直後に淹れたお茶は
なんともいえない味がして
うわ、ママまた大豆やったでしょ!
ってぎゃーぎゃー騒ぐこどもと
洗ったから平気!といいながら
ちょっとへんな顔でお茶飲んでる
母っていうのが
見慣れた景色だった

あの時はマメなんて
ぜーんぜん好きじゃなかった
のに

いったいいつから
黒豆を年末にたくさん煮たり
小豆をちょくちょくゆでて
あんこを炊いたりが
すきになったんだろう

湯気漂う鍋のなかで
かすかに揺れてる
ぷくぷくしたやつら
ガスの火の小さな音
ゆっくり流れる時間

うつくしいお菓子に
なれますように