子供のころは良く母が若いころ下宿していた下宿先のおばあちゃんの家に遊びに行っていた。
おばあちゃんの家に行く。
おばあちゃんは盲人だった。
母は一つ覚えのおばあちゃんの家に行く途中の和菓子屋で大福を買う。
私はすぐさまおばあちゃんの家に着くと母からお金をもらい、角の店で焼きそばを買う。
当時100円か200円の焼きそばは注文すると店のおばさんが作ってくれた。
出来たての暖かい焼きそばはごちそうだった。
それを持って帰りおばあちゃんの家で食べた。
母を娘のように私と弟を孫のようにかわいがってくれた。
ある時お正月に行ったら近所のスーパーで年始の商品釣をやっていた。
そのころのお金で1回1000円だったかも知れないが、今で言う正月にヨーカドーなどで行われる1000本釣りのようなものだった。
私も一つやってみた。
当選したのはこたつです。
私はこたつを持っておばちゃんの家に帰りました。
さすがに今のように宅急便の無い時代です。
こたつを東京まで持って帰れず、こたつはおばあちゃんの家に置いてきました。
その後、おばあちゃんは認知症になり、隣のおばあちゃんの親戚が益子の盲老人ホームに入れてしまい、こたつはその後どうしたのでしょう?