私は自分の過去は語りません

私は自分の過去は語りません。
登校拒否も引きこもりも無い時代に生まれて育ちました。
本当に病気をしない限り学校は休ませてもらえません。
嫌でも行く学校です。
女の子は嫁に行くときに傷があったら困ると、父は私には手を挙げませんでした。
勉強が出来ない。
容姿が悪い。
どこか根暗で陰気な性格はかっこうのいじめの対象でした。
小学校も中学校も高校も連日いじめにあいました。
陰湿ないじめや嫌がらせは後を絶ちません。
先生に相談する勇気もなく、親に言う勇気もなく過ごしました。
中学２年のある時、私は自殺を試みました。
その辺にあった紙に遺書のようなものを書いて、教室の窓から外に足を投げだして座りました。
下の校庭を見ても怖くは無かったのです。
ところがクラスの女子が止めに入りました。
そこで私の自殺願望は断ち切られたのです。
すぐにそのことは担任の先生に誰かが報告しました。
後日母は学校の担任の先生に呼び出しを食らいました。
母は自宅でもそのことは言いません。
私を責めようともしません。
高校を卒業し専門学校に行きたかったのに親の反対にあい、泣く泣く就職をしました。
その後社会人になっても職場では陰湿ないじめは続きました。
最初の会社は初めから傾いた会社でした。
私は半年で嘘をついて会社を辞めました。
その後その会社は２年後には倒産しました。
次の会社は陰湿ないじめにあい、辛い思いをしました。
分けあって２０歳の時に一旦その会社を辞めてよそに行くも思わぬ失敗をしわずか１か月と１週間で自ら辞めました。
自宅に戻るも家事を強いられ、嫌なのでハローワークで別の仕事を見つけてきて就職しました。
そこでもいじめにあいました。
親元を離れたい。
自由になりたいと３２歳で結婚をしました。
子供が欲しい。
子育てがしたい。
そんな夢も叶わず結婚して２年後に４年間の不妊治療の末に子供を持つ夢はあきらめました。
夫婦二人っきりの生活を送っていた矢先に７０歳になった母が働けなくなり我が家に同居することになりました。
そしたら生活は元の木阿弥になりました。
母親に管理された生活です。
母親と同居し私は４０代の終わりに更年期から別の病気になりました。
原因は母にあったのです。
辛い日々でした。
主人も頸部脊柱管狭窄症になり、手術はしましたが、１００人して２人ぐらいは上手くいかない手術でした。
主人はその２人の中に該当してしまったのです。
思うように動かない首です。
他にも病気を抱え、関節リウマチも発病し、昨年はてんかん発作と髄膜種と左慢性硬膜下血腫を２度とてんかん発作をまた起こし、４度も入院しました。
今年の初めは痙攣も起こしました。
また、胃のポリープ切除もしました。
主人は病気のデパートです。
外出は杖を使い、早く歩くことは困難になりました。
私は私で子供のころからの心臓肥大と５０代を過ぎてからの不整脈もあります。
子供のころから私は心のよりどころをテレビで見た芸能人に求めていました。
これまでの人生で３人の芸能人を好きになりました。
しかし所詮芸能人で雲の上の他人です。
憧れでしかないのです。
やっとできた友達も疎遠になりやがて亡くなり、本当の友達と呼べる人は数人しかいません。
同居の母は不整脈から洞不全症候群になりペースメーカを埋め込みました。
母はそれ以前にアルツハイマー型認知症にもなりました。
私は自宅で母の介護と主人の介護もしていますが、母のせん妄もひどくなり、私も持病の腰痛もあるので自宅で介護も限界と母を入院させました。
主人もこの次いつ倒れるかわかりません？
楽しい老後も明るい老後も遠ざかりました。
こんな私の人生ですが友達になってくれた他人には感謝します。
６５歳までまさか生きるとは想定外でした。