だんけ

　２年ほど前に、我が家にお手伝いに来てくれた、ドイツ人のマーティンから、メールがありました。


　マーティンは、日本在住、大学院で量子物理学だかなんだか私にはよくわからない分野の研究をしています。


　この春に、長く住んだ日本を離れることになったとか。それで、その前にうちのみかんも食べたいらしい。

　うれしいねえ。（ドイツは寒いから、みかん作れないもんね。）


　
　マーティンは、最先端の物理学、私が赤点を取った物理学とは比べ物にならないような高度な研究をしているわけですが、実は、有機農業やパーマカルチャーにも、造詣が深いのであります。

　寄宿舎の庭で自家菜園をしたり、自然農法の研究もしたり。うちの農園でも、草むしりなんかとても熱心にこなしていて、私はとてもうれしかったですね。


　今完熟しているポンカンを、届けたいと思います。




　ＷＷＯＯＦで世界中に友達を作る活動をしています。１１年の震災の時には、アラスカやベルギーの友人たちが、心配してくれました。ありがたいです。

　今、日本はオリンピックの話題でにぎわっていることと思います。長野の時、長野市内の商店街で、様々な国の文化交流の展示を見ました。オリンピックって、スポーツだけじゃないんですよね。マスコミにはなかなか取り上げられないけれど。


　平和の祭典でありますように。
　

寒梅

　庭の梅、玄関前の古木は、五分咲きほどで、時折、何とも言えないときめくような香りを放っています。


　この古木は、東向きの玄関前にあって、日当たりもよいせいか、毎年たくさん実をつけています。


　　さて、梅の結実には、目立たない、かげの脇役が、重要ですね。


　　庭の裏側、お宮の山の陰に隠れたところに、受粉用の梅の木が植わっています。

　ご存知の方も多いと思いますが、梅は、他品種の花粉で交配することによって、結実がよくなります。


　優れた投手の陰に、その才能を見事に引き出せる捕手がいるのと、似ています。


　　毎年、裏庭の授粉用の梅も、玄関前の梅と同時期に咲いているのですが、今年は、裏庭側の開花が遅れています。こうなると、今年は梅の実が不作になるかもなあ、と、予想できます。


　それにしても、私の余りある才能を、もっともっと引き出してくれる人が、そろそろあらわれてくれてもいいころですな。



　あ、ポンカン、間もなく完売です。