梅雨。
高知県では、記録的な大雨で被害が出ている所もあるそうです。お見舞い申し上げるとともに、今後も災害が発生する危険性が高いですので、十分注意いたしましょう。
こちら、明浜でも、かなりの雨が、長時間にわたって、降り続きました。現在は上がっていますが、夕方にはまた降りだす予報です。
上の写真は、俵津地区の農道です。
石垣の中でも、自然石をそのまま使ったものではなく、加工して積みやすくしたタイプのものです。
おそらく、この農道を舗装した際に、それまで自然石をそのまま使っていた石垣をこわして、新たに加工石で積みなおしたものと思われます。
一見すると、とても丈夫そうに見えるのですが、今回の大雨で、崩れてしまっていました。
実は以前から、この道を通るとき、いつかこの石垣は崩れるな、と思っておりました。
写真ではわかりにくいかと思いますが、実際に見ると、石垣が大きくゆがんでいて、今にも崩れそうな状態でいるのです。
数年以内に、大規模な崩壊が起きても、おかしくないと思っています。
石垣が崩壊する理由は、複数あるといえます。それが、複合的な要因となって、崩壊してゆくと考えられます。
上の写真のように、石垣の隙間から、雑木が生えることがあります。しかし、不用意に、除草剤を多用してあらゆる植物の根を枯らすと、今度は、植物の根という、天然のネット状の土止めがなくなるので、かえって石垣が崩れやすくなったりします。
かと思えば、雑木をそのまま放置しておくと、写真のように巨木になって、台風で木が揺らされれば、根元からごっそり石垣を崩します。ここの石垣は、本当に、危険です。木も大きくなりすぎて、切るのに手間がかかるせいか、管理ができていない様子です。
石垣を守るのは、単純ではない、ということです。