夕暮れ時、御池通から寺町通に入って、北へと歩く。
寺町通は、骨董屋や雑貨屋が多い。
舶来の宝石のようなボタンばかり置いているボタン専門店もある。
閉店後も電灯に照らされる陶製の招き猫は、じっとこちらを見ている。
昼と夜とで全然雰囲気が違うのが、この通りを好きな理由だ。
寺町丸太町、御所の南西の角からちょっと入ったところに、小さな日本料理屋がある。
今回のお目当ては、この店だ。
先付けから甘味まで、全部で9品供された。
出汁がいいので、どれもすごく美味しくて優しい。
『子持ち鮎のやわらか煮』
レンゲで崩しながら全部食べられる。
出汁の色は濃いけれど、全く醤油辛くない。
京料理が自分にとってしみじみと美味しいのは、やはり食べつけているからだろう。
九州に生まれたら、九州の味が一番美味しいだろうし、名古屋なら、名古屋の味だろうし。
そういえば、舅は熊本の出身で、姑は家つき娘の生粋の京都人だった。
夕餉のお汁のことで、よく喧嘩をしていたな。
舅:
なんだ、この具が全然入っていないお湯みたいな汁は!
もっとたっぷり具を入れろ!味もしっかりつけろ!
姑:(小声で)
ふん!何言ってはんの。
そんなゴッタ汁みたいにごちゃごちゃしたお汁なんて、喉を通らへんしっ!!
どちらの言い分も一理ある。
毎度のことで、私たちは後ろでクスクス笑っていたものだった。
で、私はというと、家族には具沢山の汁を大ぶりのお椀で出していた。
野菜類がたくさん摂れるからいい。
さて、今年の紅葉は、先週から今週くらいが最高潮、来週にはもう見納めになりそうだ。
ということは、京都の街中はそれはそれはそれは大変な混雑で、レンタルバイクも大盛況、ちょっと有名どころの店は皆予約で満席だ。(上記の店も、ひと月くらい前に予約をしていた。)
けれど1つ、コロナ以前とは違うのは、11時前くらいになると、パタリと人通りが絶えること。
まあ、観光客の方々は宿でのんびりされているのだろうけれど、第8波の影響か、あちこち酒場を練り歩く人の数は少ないように思える。
そんなこんなの今朝、オミクロン対応のワクチンとインフレンザワクチンの同時接種をしてきた。
今のところ、ピンシャンしている、副反応は全くない。ww
接写しても嫌がらなくなってきたさくら、黄猫にもたれて、ゴロゴロ言ってます。
ここでお願いがあります。
高崎市で行方が分からなくなっている去勢済みの雌猫、まめちゃんです。8ヶ月の時間が経ちました。
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