昔むかし、若いころ、とある女性にこう言われたことがある。
「あなたは何にでも「お」をつけるけれど、わざとらしいから、やめたら?」
「
ギョェ~!!やってしまったぜ~!!」(心の声)
と、慌てて謝ったことがある。
けれどね、決してわざと「お」をつけて、上品ぶっていたわけではないのだ。
だから、いつまでも、この時のことが心に残っていたのだ。
昨日、某百貨店の月刊誌を読んでいて、やっと分かったことがある。
その雑誌には、「京都の(お)と(さん)」という随筆が載っていた。
京都弁は、「お」と「さん」から成っているという内容だ。
うどん屋=おうどんやさん
まめ=おまめさん
いも=おいもさん
なす=おなす
かぼちゃ=おかぼ
じゃこ=おじゃこ
油揚げ=おあげさん などなど
私は大根を「おだい」と言う。(大根に「お」をつけた省略形 )
姑の影響だ。ww
東京のスーパーで、「おあげさん」が見つからず、店員さんに尋ねた。
「おあげはどこですか?」
(流石に、「おあげさん」は方言だと思ったのだ。)
店員さんはしばし沈黙、その後指差した先には、厚揚げがあった。涙
翌日再び、他の店員さんに、おあげはどこかと問うた。
この店員さんも、しばらく沈黙したのちに、「あ、油揚げね!こちらです。」と答えてくれた。
ああ!「おあげ」は全国区の言葉じゃなかったのか。
こちらの人間は、100人が100人、「油揚げ」ではなく「おあげ」という。
101人目は、「油揚げ」というかもしれないけれど。ww
だから、私は「油揚げ」という正式名称を忘れてしまっていたのだ。
地名にしてもそうだ。
東本願寺は「お東さん」、西本願寺は「お西さん」恵美須神社は「えべっさん」
普通に、そう言い慣わしている。
(これも姑の影響です。ww)
なるほどね。
ところで、お肉は言うけれど、お牛肉、お豚は言わない。
もちろん、「おネコ」も言わない。
「なら漬け」も「おなら漬け」にはならないと。ww
絶対に「お」をつけないものも沢山あって、なぜそうなのかについては、恐らく、なんの法則もないと、そこには書かれていた。
またまた、なるほどね。ww
その昔、私に「お」をつけ過ぎだと言った、その人は、京都人ではなかった。
京都弁の習慣に慣れてらっしゃらなかったのかもしれない、と、今になって腑に落ちる。
先日東京で作った、いわゆる「おばんざい」
ひたすら台所に立つ日々は、ある意味、非日常で、とても楽しかった。
「おばんざい」という言葉は、正直、以前はあまり聞いたことのない言葉だ。
これって、京都弁なのかしらん?
方言は色々と難しい。
ここからは、告知です。
(申し訳ないのですが、10月中はお付き合いください。まだお家が見つかりません。)
どなたか、家族に迎えてやってくださいまし。
申込先はこちらから、どうか良いご縁を!
ふうた 募集番号87208
さくら 募集番号87206