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アルゼンチン独立記念日

2016-07-09 11:16:05 | アルゼンチンタンゴ

『ラ・モローチャ』 フランシスコ・カナロ y ファン・ダリエンソ



7月9日はアルゼンチン共和国の独立記念日です。
アルヘンティーナ独立記念日、おめでとうこざいます。
アルゼンチンといえばタンゴ。
そのタンゴが世界に普及したのは1900年のアルフレッド・ゴビ(シニア)に始まるタンゴの渡欧でしょう。
1912年にはエンリケ・サボリードが自ら作曲した楽曲の『ラ・モローチャ』を引っ提げてパリに渡り、
その楽譜が爆発的に売れたというエピソードが残っています。
独立記念日にちなんで、アルゼンチン・タンゴの世界普及の原点のひとつ『ラ・モローチャ』を取り上げることにします。

”La morocha” Francisco Canaro

この曲は1905年にエンリケ・サボリードが作曲、アンヘル・ビジョルドが作詞した一般の人にも唄える楽曲で、
どちらかといえば良家の子女からは下品だという理由で敬遠されていたタンゴが酒場だけでなく普通の家庭にまでに
広がるきっかけとなった楽曲と言われています。
タイトルの『ラ・モローチャ』は小麦色の肌のことで、黒い髪・褐色の肌の南米女性を指しています。
コリエンテス通り4800番地付近の喫茶「モローチャ」で働いていたウエイトレスのマリアという娘がこの曲の
モデルだったそうです。
当初、フローラ・ロドリゲスという歌手が唄ってヒットしたのですが、今日では唄われることは少なくなりました。

Yo soy la morocha,
la más agraciada,
la más renombrada
de esta población.
Soy la que al paisano
muy de madrugada
brinda un cimarrón.

「私は小麦色の肌をした美しい可愛い娘、 この町ではとても評判のいい娘…」 と唄っています。

↓はフランシスコ・カナロ楽団の『ラ・モローチャ』 YOUTUBEより



もうひとつ『ラ・モローチャ』です。
リズムの王様 (El rey del compás) といわれたファン・ダリエンソの歯切れのよい演奏を貼っておきます。

”La morocha” Juan D'Arienzo

↓はファン・ダリエンソ楽団の『ラ・モローチャ』 YOUTUBEより