港町のカフェテリア 『Sentimiento-Cinema』


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『2月9日』

2019-02-08 17:40:33 | 明日は誰の日

【誕生日】

☆ジャック・カトラン Jaque Catelain (1897.2.09~1965.3.05)



サイレント時代にマルセル・レルビエ監督作品に出演、その後も監督としても名を残したフランスの俳優・監督です。
演劇学校時代にはブロンドの美男子でちょっと陰を含む憂い顔の俳優候補として注目を集めていましたが、同じ学校で
マルセル・レルビエと知り合い、1918年にレルビエが脚本を書いたルイ・メルカトン監督の『呪の瀧』で映画界デビューを
果たしました。その後、監督として一本立ちしたレルビエ作品になくてはならない存在となり役者として活躍し、その一方で
レルビエの助監督を務めるなど演出にも興味を示し、1923年に『歓楽の商人』で監督デビュー、翌1924年『嘆きのピエロ』は
サーカスのピエロが妻を誘惑しようとした団長を殺すという物語なのですが、当時流行り始めたフラッシュ・バックの技法で
前衛的な雰囲気の芸術作品に仕上げています。この『嘆きのピエロ』は日本でも「良い映画を賞める会」で推薦され、当時の
高級ファンから絶賛され、キネマ旬報において1925年度の芸術的優秀映画のベスト・ワンに選ばれています。
1938年の『仏蘭西座』主演の後、折から始まった第二次大戦のためにアメリカに渡り、戦後も米・仏などで数本の映画に
出演しましたが、1955年の『恋多き女』の傍役を最後に映画界を去っています。

【主要出演作品】
1920年『海の人』 L'Homme du Large

1921年『エルドラドオ』 El Dorado
1923年『歓楽の商人』 Le Marchand De Plaisirs  監督も
1924年『嘆きのピエロ』 La Galerie des Monstes  監督も

1924年『人でなしの女』L' inhumaine
1927年『幻影』 Le Vertige
1935年『かりそめの幸福』 Le Boonheur
1938年『仏蘭西座』 Adrienne Lecouvreur

1955年『恋多き女』Elena et les Hommes



☆ロナルド・コールマン Ronald Colman (1891.2.09~1958.5.19)



貴族的な風貌と独特のコールマン髭でパーフェクト・ジェントルマンと称されて人気の高かったハリウッド男優です。
英国リッチモンド生まれで演劇や映画に出演していましたが、1920年にアメリカに移住、1923年にヘンリー・キング監督に
認められて『ホワイト・シスター』の主役に抜擢されました。この映画の成功によって次々と主役を演じ、当時売り出し中
であった ヴィルマ・バンキーとの絶妙のコンビでその人気はうなぎのぼりとなりました。
トーキー後も魅惑の声で観客を魅了しましたが、1947年の『二重生活』を最後に映画から遠ざかり、TV・ラジオなどで
活躍を続けていましたが、『80日間世界一周』などのゲスト出演を最後に映画界から完全に引退しました。

【主要出演作品】
1923年『ホワイト・シスター』 The White Sister

1924年『ロモラ』 Romola
1925年『ステラ・ダラス』 Stella Dallas
1925年『ダーク・エンゼル』 The Dark Angel

1925年『ウィンダミア夫人の扇』Lady Windermere's Fan
1926年『お転婆キキー』Kiki
1926年『ボー・ヂェスト』Beau Geste
1931年『國際盗賊ホテル』The Unholy Garden
1931年『人類の戰士』Arrowsmith
1932年『シナラ』Cynara

1937年『失はれた地平線』Lost Horizon
1942年『心の旅路』Random Harvest

1947年『二重生活』A Double Life
1956年『80日間世界一周』Around the World in Eighty Days



【ご命日】

★パーシー・フェイス Percy Faith (1908.4.07~1976.2.09)




イージーリスニング、ラテン、映画音楽と幅広い演奏で不動の人気を得た楽団指揮者。
主要演奏曲として『シンシアのワルツ』『恋をして』『マイ・ショール』『デリカード』『夏の日の恋』などがある。

↓はパーシー・フェイス楽団の『シンシアのワルツ』【YOUTUBEより】