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1968年の映画音楽

2015-11-20 11:13:27 | 続・60年代ポップス変遷史

映画音楽につきましては、このブログの映画音楽史で大部分を取り上げていますので
1968年の洋楽を語る上でどうしても外せない名曲を少しだけ取り上げておきます。





『白い恋人たち』 ”13 Jours en France” フランシス・レイ楽団 YOUTUBEより



『みじかくも美しく燃え』 ”Elvira Madigan” ロニー・アルドリッチのピアノ YOUTUBEより



『パリのめぐり逢い』 ”Vivre pour vivre” フランシス・レイ楽団 YOUTUBEより



『風のささやき』 ”The Windmills of Your Mind” ポール・モーリア楽団 YOUTUBEより

(ミシェル・ルグランの演奏よりもこちらの方が好みなので…)


他にも1968年にヒットした映画音楽としては
チキチキバンバン、バヤンパンパン、暗くなるまで待って などがありました。


1968年に流行したポップスはこれにて終了です。
紹介することができなかった曲もありますがお許しのほどをお願いします。
1968年の締め括りとして、私の個人的な年間ベストテンを掲げておきます。

①白い恋人たち サウンド・トラック
②恋はみずいろ  ポール・モーリア楽団
③みじかくも美しく燃え サウンド・トラック
④エリザベス一世と二世 ニーナとフレデリック
⑤白い十字架 ヘンリー・アーランド
⑥パリのめぐり逢い サウンド・トラック
⑦マンチェスターとリヴァプール ピンキーとフェラス
⑧カーザ・ビアンカ ヴィッキー
⑨スカボロフェアー サイモンとガーファンクル
⑩マサチューセッツ ビー・ジーズ






1968年 『エリザベス一世と二世』 ニーナとフレデリック

2015-11-19 10:53:26 | 続・60年代ポップス変遷史

”Elizabeth Ⅰ&Ⅱ” Nina & Frederik



ハープシコードを使ったバロック調のこの曲はバッハのフーガをアレンジしたように思えるような出来栄えです。
唄っているのはデンマーク人のニーナとオランダ人のフレデリックの夫婦デュオで、その美声と歌唱力で英国を
はじめヨーロッパ全土でヒットチャートに名を連ねる実力派でした。我が国では二人の名前は殆ど知られて
いませんでしたがこの『エリザベス一世と二世』は静かなロングヒットになりました。

↓はニーナとフレデリックの『エリザベス一世と二世』 ニコニコ動画より




上述で "我が国では二人のの名前は殆ど知られていませんでした" と述べましたが、以前にただ一度だけ日本の
チャートに顔を出しかけたことがあります。
このブログの 2014年11月23 日付の【60年代ポップス変遷史1961年7月】の記事に記載しました通り、『スクスク』
のヒットで日本の洋楽ラジオ番組に何度か登場しておりました。
当記事をアップした時点では、ピンピンの動画が見当たらず、さらにニーナとフレデリックも見当たりませんでした
ので敢えてカテリーナ・ヴァレンテでリンク付けしていたのですが、先ほど確認しましたらニーナとフレデリックの
『スクスク』がアップされていましたので、この機会に貼っておきます。

↓はニーナとフレデリックの『スクスク』 YOUTUBEより



1968年 『リトル・バード』 ナンシー・シナトラ

2015-11-18 12:09:59 | 続・60年代ポップス変遷史

”This Little Bird”  Nancy Sinatra



原曲は1965年にカントリー畑のジョン・D・ラウダーミルクが作詞・作曲し、英国のマリアンヌ・フェイスフルが
ヒットさせたもので、日本では『かわいい小鳥』のタイトルでリリースされています。
この曲をナンシー・シナトラがカヴァー、日本でも1968年12月から1969年3月にかけてヒットしました。

There's a little bird that somebody sends
Down to the earth to live on the wind.
Born on the wind and he sleeps on the wind
This little bird that somebody sends.

↓はナンシー・シナトラの『リトル・バード』 ニコニコ動画より


1968年 『白い十字架』 ヘンリー・アーランド

2015-11-17 10:53:56 | 続・60年代ポップス変遷史

”Kleiner Prinz” Henry Arland



ドイツのクラリネット奏者であるヘンリー・アーランドが作曲し自演したムード音楽の名曲です。しかしながら、
このヘンリー・アーランドに関する資料などがまったく見当たりません。YOUTUBEには彼の動画がいくつか
アップされていますが日本でリリースされたという記憶もありません。
日本では1968年11月から翌年初めにかけてのヒットでした。

↓はヘンリー・アーランドの『白い十字架』 YOUTUBEより



また、この曲は万里村ゆき子が日本語詞をつけてヴィッキーが唄ったヴァージョンが出ました。
しかし、曲の持つ情感を無視したかのような日本語歌詞の情けなさに嘆かずにはいられません。

”Kleiner Prinz” Vicky Leandros



↓はヴィッキーの『白い十字架』日本語盤 YOUTUBEより



1968年 『愛の花咲くとき』 エンゲルベルト・フンパーディンク

2015-11-16 14:08:24 | 続・60年代ポップス変遷史

”A Man Without Love” Engelbert Humperdinck



原曲はダニエル・パーチェの作詞、マリオ・パンゼリとロベルト・リヴラーギの共同作曲によるカンツォーネで、
1968年にイタリアの女性歌手アンナ・イデンティチが ”Quando m'innamoro” のタイトルで唄った入賞曲です。
これにバリー・メイスンが英詞をつけてフンパーディンクがレコードをリリースしたもので、日本では1968年7月
から8月にかけて小ヒットしています。

I can remember when we walked together
Sharing a love I thought would last forever
Moonlight to show the way so we can follow
Waiting inside her eyes was my tomorrow
Then somethin' changed her mind, her kisses told me
I had no lovin' arms to hold me

↓はエンゲルベルト・フンパーディンクの『愛の花咲くとき』 YOUTUBEより



ここで、オリジナルのアンナ・イデンティチの『 愛の花咲くとき』も紹介しておきます。

”Quando m'innamoro” Anna Identici



Dicono che non so
trovare un fiore
e che non ho mai niente
da regalare.
Dicono che c'e' un chiodo
dentro il mio cuore
e che per questo non
può palpitare.

↓はアンナ・イデンティチの『愛の花咲く時』 YOUTUBEより


参考までに、このバックコーラスはアメリカのサンドパイパーズで、サンドパイパーズ自身も単独てレコードを
リリースしていました。