港町のカフェテリア 『Sentimiento-Cinema』


献立は…  
シネマ・ポップス…ときどきイラスト

『ピーナッツ・ベンダー』 ハービー・マン & スタン・ケントン楽団

2016-07-26 15:22:28 | 名曲セレクション

前日に続いて『南京豆売り』です。

”El manicero”はアメリカに渡って”Peanut Vendor”となり、多くの楽団などにカヴァーされましたが、ラテン・ミュージックの
域を超えてジャズ界でも重宝されました。
スタン・ケントン楽団が有名ですが、ハービー・マンのレコードもアメリカでヒットしたようです。
そのハービー・マンはアメリカのジャズマンで、テナー・サックスやクラリネットさらにはジャズの境界を破る名フルート奏者
としてその名を轟かせました。
ジャズとしての『ピーナッツ・ベンダー』の代表作を二つ貼っておきます。

”Peanut Vendor” Herbie Mann



↓はハービー・マンの『ピーナッツ・ベンダー』 YOUTUBEより



”Peanut Vendor” Stan Kenton & His Orchestra

↓はスタン・ケントン楽団の『ピーナッツ・ベンダー』 YOUTUBEより



『南京豆売り』 ペレス・プラード楽団

2016-07-25 14:59:41 | 名曲セレクション

”El manicero” Perez Prado Orchstra



1928年にキューバのピアニストであるモイセス・シモンスが作曲したルンバ、いわゆるキューバン・ソンの楽曲です。
同年にはリタ・モンタネルが歌ってヨーロッパで大ヒットとなりました。1930年にはアメリカに渡りドン・アスピアス楽団が
”Peanut Vendor”のタイトルで演奏しこちらも大ヒットしています。
のちにはペレス・プラードの他にもザビア・クガーやエドムンド・ロスなど数多くのミュージシャンがカヴァーしています。

↓はペレス・プラード楽団の『南京豆売り』 YOUTUBEより



また、歌唱としてはカテリーナ・バレンテがお奨めです。
この曲は露天商の掛け声から着想を得て作られたと言われている通り、歌詞はピーナッツのコマーシャルそのものです。

”El manicero” Caterina Valente



Maní…
Maní…
Caserita no te acuestes a dormir
sin comerte un cucurucho de maní
Qué calentito y rico está
ya no se puede pedir más…
Ay caserita, no me dejes ir
porque después te vas a arrepentir
y va a ser muy tarde ya…

↓はカテリーナ・バレンテの『南京豆売り』 YOUTUBEより



『ビア樽ポルカ』 ヴィル・グラーエ楽団

2016-07-24 09:22:18 | 名曲セレクション

”Beer Barrel Polka” Will Glahé



原曲は1934年にチェコのヤロミール・ベイボダが友人の協力を得て作詞・作曲した『失恋』で、1938年にポルカの王様と
といわれたヴィル・グラーエのアコーデオン演奏盤がアメリカでヒットしました。
翌1939年にルー・ブラウンが英詩をつけたアンドリュース・シスターズ盤も全米4位の大ヒットになりました。

↓はヴィル・グラーエ楽団の『ビア樽ポルカ』 YOUTUBEより



全米4位のアンドリュース・シスターズ盤も貼っておきます。

”Beer Barrel Polka” The Andrews Sisters



There's a garden, what a garden
Only happy faces bloom there
And there's never any room there
For a worry or a gloom there
Oh there's music and there's dancing
And a lot of sweet romancing
When they play the polka
They all get in the swing

↓はアンドリュース・シスターズの『ビア樽ポルカ』 YOUTUBEより


『カスカーダ』 ディグノ・ガルシア

2016-07-23 13:34:31 | 名曲セレクション

暑い夏には清涼感のある音楽に癒されたくなります。

”Cascada” Digno Garcia



滝が流れ落ちる様子を描写したこの楽曲はパラグアイのディグノ・ガルシアが作曲したアルパの代表的名曲です。
パラヴァイの滝といえば観光名所である壮大な世界遺産『イグアスの滝』を思い起こすのですがそれとは違うようです。
この曲のイメージはガルシアの家の近くにある『ウトゥ』という小さな滝だそうです。
ウーゴ・ブランコのコーヒー・ルンバが発売されるまではアルパの名曲といえば『カスカーダ』でした。

↓はディグノ・ガルシアの『カスカーダ』 YOUTUBEより


ラジオ関西の『電話リクエスト』でも夏場になるとよく流れていました。

『南国の夜』と『マリヒニ・メレ』 バッキー・白片とアロハ・ハワイアンズ

2016-07-22 12:15:17 | 名曲セレクション


(良いレコードジャケットがなかったので私のイラストです)

私が二十歳になった昭和40年代には、夏になれば殆どのデパートの屋上にビア・ガーデンが開店していました。
そこに設営されたステージでは必ずハワイアンの生演奏やフラダンスが披露されていたのを思い出します。
今日はハワイアンの名曲を二曲取り上げてみました。

”On A Toropic Naight” Buckie Shirakata

この曲はアウグスティン・ララの作詞・作曲によるハワイアンの名曲です。
演奏しているバッキー・白片はホノルル生まれの日系二世で、大学生の時にアロハ・ハワイアントリオを結成して活動、
大学を卒業した後、1947年にバッキー白片とアロハ・ハワイアンズを結成しています。
この『南国の夜』は1959年にリリースされ大ヒットしています。

↓はバッキー・白片とアロハ・ハワイアンズの『南国の夜』 YOUTUBEより



”Malihini Mele” Buckie Shirakata

1900年頃、ロバート・アレックス・アンダーソンが作曲した古いハワイ民謡でフラダンスの定盤曲です。
タイトルの「マリヒニ」は観光客や招待客、「メレ」は歌で、「ようこそハワイへ」という意味合いです。

↓はバッキー・白片とアロハ・ハワイアンズの『マリヒニ・メレ』 YOUTUBEより


本当は二曲ともハワイアン・アイランダースかキド・アイランダースの動画を貼りたかったのですが、
残念ながらYOUTUBEに見当りませんでした。