伊勢を後にして熊野に向かいました。途中天の岩戸の案内板を見かけたので予定外ですがちょっと寄ってみました。
ここは名水百選の恵利原の水穴で、地元では天岩戸神話になぞられているそうです。
確かに山道は鬱蒼とした森の中を進み、水が湧き出す祠は神話の雰囲気たっぷりでした。
天の岩戸を後にして一路熊野本宮を目指します。
熊野本宮の主祭神は家都美御子大神(けつみみこのおおかみ)で昔は熊野坐神社と呼ばれていたことからローカルな祭神だったようです。
ただし現在は神仏習合の影響もあり、イザナギ、イザナミ、スサノオや千手観音、薬師如来、阿弥陀如来など様々な神と仏を熊野十二所権現として祀っています。
ともあれ本宮には石段を登った先の門をくぐると檜皮葺の風格ある社殿が建っていました。
重厚感がある社殿で、この後に行った熊野速玉神社の朱塗りの社殿とは好対照でこちらのほうが歴史の重みを感じさせてくれます。
本宮参拝後、熊野古道を歩き、本宮に戻ってきた後、近くの大斎原(おおゆのはら)に行きました。
現在はこんもりとした森に囲まれた広場と日本一の鳥居がある程度ですが、ここは元々熊野本宮があった場所です。
1889年の大水害の後、現在の場所に遷座しました。本宮から500mしか離れていないのですが、大鳥居をくぐり杉木立の参道を進んだ先の旧社殿跡地はいかにも神域という雰囲気を醸し出していました、
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます