熊野本宮の参拝後、今回の旅行の目的の一つである熊野古道歩きに挑戦しました。
バスで発信門王子(ほっしんもんおうじ)に移動し、そこから約7kmを歩いて戻り車を駐車した熊野本宮を目指します。
なお王子というのは熊野権現の分身を示す神社のことで、発心門王子は中でも格式の高い五体王子のひとつです。
このコースは初心者用コースで楽そうなので選んだのですが、アップダウンが多く意外とハードでした。当日は湿度が高く蒸し暑いのもあって喉が渇き休み休み歩きました。
意外だったのは途中で出会う欧米人の多いこと。割合としては日本人4:欧米人6といった感じでした。最近はどこの観光地でも見かける中国人は皆無でした。
彼らは一様に大きなリュックを背負い、飛ぶように歩いていきます。なかには女性の一人旅もいました。
翌日の別の古道ではどこから歩いてきたのか尋ねると「ワシントンDC」と返答する女性もいて、質問の意図と返答があってなかったのですが、それにしても欧米人はトレッキングが好きなようです。
熊野古道は日本人でも訪れる人は多くはないし、道程にこれはというような派手な物があるわけではないのに、何が彼らを惹きつけるのか、それに興味が湧きました。
初めて歩く熊野古道は観光写真で見たようなきれいな石畳の道というわけではなく、時々集落脇の舗装路も通りますが、あまり整備されていない低山登山路のようなアップダウンの多い小径でした。
実はそういうこともあるかと思いキャラバンのゴアテックスC102を履いていったのですが、これは正解だったようです。普通のスニーカーだと足首などを痛めたような気がします。
この日のコースは発信門王子~水呑王子~伏拝王子~三軒茶屋跡~祓殿王子~熊野本宮で、NETのガイド記事によると約7kmのゆるやかな下りコースということでしたが、登りも多く予想以上に体力を消耗しました。
なにはともあれ熊野ののどかな集落の景色を楽しむ気持ちが必要な所のようですね。
結局通常2.5時間のコースを3時間強掛けて歩きました。
この日の宿の某ペンションの主には、発信門王子コースは一番やさしいコースで、当地では幼稚園児も歩くそうでちょっと馬鹿にされてしまいましたが、疲れたのは事実で20時頃には寝てしまいました。
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