クロムの備忘録的ダイアリー

定年後の日々の楽しみや関心事、具体的には写真、カメラ、観る将あるいは投資の話題などを綴っていきます。

博物館でお正月その3、大安寺の仏像

2023年01月16日 09時39分41秒 | その他
お正月とは特に関係はないと思いますが、特別企画として奈良の大安寺の仏像が展示されていました。カメラマンにとってありがたいのは重文ですが撮影可能、ということです。
大安寺は日本初の国によって建立された寺院です。何度も名称と場所を変えつつ8世紀の初めの平城京遷都に伴い現在地に移されました。
現在の大安寺の面積は往時の4%しかないそうで、奈良時代は国内外の僧侶が集う国際色豊かな大寺院でした。



聖観音菩薩立像。重文、一木造り。
聖観音とは十一面観音や千手観音のような多面多臂ではない1面2臂の観音を指します。正観音とも書きます。

不空羂索観音菩薩立像。重文、一木造り。
弾力が感じられるような肌や柔らかな衣の表現に当時流行していた乾漆造の特性が見られる。羂索とはロープの事であらゆる衆生をもれなく救う菩薩ということです。

多聞天立像。重文。鎧や兜の緻密な文様や編靴は唐の影響。

増長天立像。重文。

空海坐像。空海は若い頃、大安寺で修行し、晩年は別当を務めました。

博物館でお正月その2

2023年01月15日 14時43分59秒 | その他
トーハクでは新年を祝う趣旨の展示品もたくさんありました。
以下、一部を紹介します。

源氏絵彩色貝桶と貝。源氏物語の場面を描き貝合わせに用いた。
二枚貝は貞操の象徴で、貝桶は大名の婚礼において重要視された。

犬張子。犬は正直で魔を退けるとされ、子供が産まれるとその成長を願い作られました。

加留多双六蒔絵提箪笥。

寿文字入蓬莱絵鑑。江戸時代。

黒楽鶴亀文茶碗。仁阿弥道八作。
抹茶器。シカゴ・コロンブス博覧会出品物。

模造 赤糸威鎧。去年の大河にも出ていた畠山重忠が武蔵御嶽神社に奉納した鎧。現物は国宝。

色絵於福香合。仁阿弥道八作。於福はお多福のこと。
観楓図屏風。複製品。


博物館でお正月

2023年01月14日 10時53分00秒 | その他
ここ数年年始には東京国立博物館に見学に行っています。
今年も博物館で初もうでをテーマに干支に関する物、おめでたい物などが展示されています。
また毎年恒例の展示として国宝松林図屏風、特別企画として大安寺の仏像が展示されています。
まずはウサギに関する展示で目についたものの紹介です。

兎の水滴。水滴とは硯に水を注ぐ容器のこと。
金茶糸素懸威波頭形兜。波と兎を意匠にした兜。
兎は素早く多産なので戦国武将に好まれたそうです。

伊万里焼の兎図大皿。


中国、元時代の大壺。黒釉兎唐草文双耳大壺。

吉例 兎の年礼噺。鶏のもとを訪れた兎が多忙のため年始の挨拶が遅くなったことを自慢しているシーン。
明治初期に兎が大流行したことに掛けている。


博物館獣譜。トーハクの前身博物局のメンバーによって編纂。
全てFujifilm XF10で撮影。