24時間で40回以上の地震、不安の声も 米北西部
北米でも特に活動が活発な断層のある北西部のオレゴン州沿岸部で7~8日にかけ、マグニチュード(M)3.5~5.8の地震が40回以上観測された。
群発地震は同州沿岸部ニューポートの西方沖約320~400キロ西の海上で発生し、ほとんどは陸上で揺れを感じない程度だった。
一連の地震はブランコ破砕帯で発生していた。オレゴン州立大学によると、1970年代以来M4.0以上の地震を1500回以上発生させたカリフォルニア州のサンアンドレアス断層よりも、ブランコ破砕帯の方が活動が活発化している。
今回の群発地震では、M5.0~5.8の揺れが少なくとも9回発生した。震源の深さはほとんどがわずか10キロだった。
米地質調査所(USGS)によると、この地域で発生するM5.0以上の地震は、1980年以来の統計で年間平均3回にとどまっていた。 米津波警報センターによると、今回の地震では津波警報は発令されなかった。
しかしこの地域は北米で特に地震が発生しやすく、1700年1月26日には米大陸で最大級の地震が発生していることから、一部で不安が高まっている。 今回の地震の発生場所に隣接する「カスケード沈み込み帯」は、陸地に近い巨大断層で、フアンデフカプレートが北米プレートの下へ沈み込んでいる。この断層は壊滅的な津波や破壊的な揺れを引き起こす可能性がある。
しかし今回の地震の震源となったブランコ破砕帯が破壊的な地震を引き起こす可能性は極めて小さい。「
例えばM7.0程度の大きな地震が起きたとしても、津波が発生する恐れはまずないだろう」。
ワシントン大学太平洋岸北西部地震ネットワークのハロルド・トービン局長はCNNにそう語った。