第1報:新燃岳から5キロ!えびの高原硫黄山も噴火 警戒レベル3へ
第2報:えびの高原硫黄山も噴火 警戒レベル3に引き上げ 湯だまりも出没
宮崎県のえびの高原硫黄山では先月、南西側の斜面に「湯だまり」と呼ばれる小さな火口湖が出現。湯だまりから流出した熱水からは、噴気が勢い良く上昇するとともに、周辺の地震計では、噴気によって、地震波の波形が乱れていた。
宮崎県と鹿児島県の県境に位置する霧島連山は、新燃岳や高千穂峰、御鉢のほか、小型の火山や火砕丘を含めると20を超える火山体が存在する。山体の大きさに比べて、大きな火口を持つ火山が多いのが特徴で、大浪池や大幡池は、火口に水が溜まってできた火口湖だ。
近年では新燃岳の活動が目立つが、これらの火山に囲まれたえびの高原にそびえる標高1317メートルの硫黄山は、霧島連山のなかで最も新しく、14世紀から16世紀にかけてマグマ噴火を起こした「生きた火山」だ。
また地下には、2011年の新燃岳の噴火の際に、マグマを供給していた可能性があると推察されるマグマだまりの存在が示唆されていた。
気象庁は、硫黄山から約2キロ範囲では、突然の噴火で岩が飛び散る可能性もあるとして、噴火警戒レベルを3に引き上げ、入山を禁止している。
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