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巨大地震の前段階の兆候

2020-06-06 03:31:26 | 地震

日本列島で相次ぐ地震、東京湾群発も 首都圏では「三重」のリスク、関西地方も巨大地震の前段階の兆候

 5月31日から今月1日にかけて、北海道、茨城県、鹿児島県で最大震度4を観測する地震が立て続けに起きた。東京湾でも5月下旬、小規模な群発地震も発生している。専門家は、日本列島周辺にひしめく4つのプレート(岩盤)の影響があると分析。首都圏では「三重」のリスクがあり、関西地方も巨大地震の前段階の兆候が出ていると警告する。  31日の十勝沖の地震はマグニチュード(M)5・8で、震源の深さ約90キロ、1日の茨城県北部の地震(M5・3)は約100キロだった。  「100キロという深さは珍しい」と語るのは、立命館大学環太平洋文明研究センター特任教授の高橋学氏。ともに北海道から関東地方の太平洋上にわたる太平洋プレートで起きたといい、「2011年の東日本大震災以降、プレート間のバランスが崩れており、さまざまな地震の可能性が出ている」と話す。  1日の薩摩地方の地震(M4・3)や、長野県周辺の群発地震については、相模トラフ周辺から沖縄まで続くフィリピン海プレートの活発化が影響しているという。  高橋氏は「いずれもフィリピン海プレートをユーラシアプレートが押すことで起きた地震だ」としたうえで、「首都圏でも、フィリピン海プレートに押された北米プレートが跳ね上がるタイプか、または割れるタイプの地震が起きる恐れがある。太平洋プレートの影響を含めると、『三重のリスク』がある」と指摘する。  フィリピン海プレートの活発化で気になるのは、先月20日から22日の短期間に東京湾で計7回起きたM2・6~3・5の地震だ。いずれも震度1で、震源の深さは約20~40キロだった。  高橋氏は大規模地震の予兆である可能性を主張する。「過去の経験則から、1~2日の間に地震が集中した後、2カ月前後の比較的静穏な時期を経て、同じ場所で中規模地震があり、さらに半日から3日以内にM6・5以上の地震が起きるという例が知られている」  1995年1月の阪神淡路大震災では、約2カ月前の前年11月に兵庫県南東部でM4・2の地震が2回発生した。2003年10月の新潟県中越地震では、1カ月半前の9月7、8日に新潟県中越地方でM1・7~4・3の地震が2日間で7回も襲った。  フィリピン海プレートは南海トラフ巨大地震を引き起こすと懸念されているが、関西でも不穏な兆候がある。「最近、紀伊半島や兵庫県南部、三重県南部、京都府南部などで小規模ながら阪神淡路大震災に似たタイプの地震がかなり起きるようになってきた。次の南海地震の前段階の傾向が顕著に出てきている



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