マイスペース

半径1m以内の出来事を独りごちております。

手術のライブ中継を見せられた話

2014年07月02日 | 半径1mの話
本日は、父の左目の白内障の手術日でした。

眼科専門と聞いていたので小さなところかと思っておりましたが、
待ち合い室にはグランドピアノが置いてあり
フレンチレストランもある
まるでホテルのような造りの大きな病院でした。



父の部屋も、おしゃれなバルコニー、シビラチックなソファ、かわいいテーブルと居心地満点でして


素敵なところだね~!
こんな部屋だったら、ずっと泊まりたいね~!

と、ミーハー娘が浮かれて申しましたらば

手術がなかったら最高だが

と、手術を前にした父は、さすがに浮かれ気分にはなれないようでした。

そりゃそうだ。


で、手術が行われるフロアーに移動する時、他の患者さんと一緒に行動したのですが

その方の奥さま(後期高齢者)が、お話し好きな方でありまして
数分の間に、その方のこれまでの病歴を全て聞かされたのでした。

おそらく、見ず知らずの人相手に何度も話しているうちに
まとめ上手になられたのでありましょうな。



で、ベテラン奥さまが、ここの病院は、手術の様子をモニターで見せてくれるから気持ち悪がらずに後学のために是非見るようにとおっしゃるのです。

えーっ!

自分のケガも凝視できないビビリ屋の私が、手術を見るなんて絶対無理無理・・・と思っておりましたが、

看護師さんがモニター室に入りますか?と確認にやって来た時に

その奥さまの、行ってらっしゃいの言葉に押し出されるように立ち上がってしまったのでした。


モニターには、手術する目を器具で開いた状態のドアップが映し出されており、
気持ち悪さに始めこそ指の隙間から覗いておりましたが
メスを入れるところから、針金みたいなもので何かをかきだすところ、そしてレンズを入れる瞬間まで
しっかりと見てしまいました。



予定通り、10分でモニターが消えたので、無事に終わったことがわかりホッといたしました。

数分後には車椅子に乗せられた父が笑顔でやってきて、

こんな楽なもんだとは思わんかったわい。

ここで手術をするように周りの者に薦めねば、と

あんなに手術回避派だったのに、手のひら返しで推進派になっていたのでした。

さぞかしホッとしたのでしょう、

部屋に戻ってくるなり菓子パンをパクパク食べておりましたとさ。

めでたしめでたし。