板荷地区黒川取水対策協議会(福田 弘之 会長)では、毎年、各地に建設し稼働しているダムを視察・研修しています。
今年は9月3日(水)、南摩ダムと同じように導水路を用いて水を溜めるシステムを用いている群馬県下仁田町にある道平川(どうだいらがわ)ダムを視察しました。
ダムの管理事務所で群馬県甘楽富岡振興局富岡土木事務所の伊藤係長さんから、丁寧に説明していただきました。
道平川ダムは流域面積が小さいことから上流側に3ケ所の小規模なダムを造り、道平川ダムと導水路により結ばれています。南摩ダムと方式が違うのはこちらは自然の勾配を利用していることから、水の流れは一方通行になります。しかし、南摩ダムは取水する河川の水が不足する場合、ダムから逆送するためシステムが異なります。
この日はあいにくの空模様。多少、小雨が降る中、取水協の役員14名に参加いただきました。
上流3ケ所のダムからの水がこの導水路により道平川ダムまで運ばれます。
次に上流側の市野萱川取水ダムを見学です。伊藤さんの説明では砂防ダムと同じ程度との説明でしたが、かなり大きなものでした。
写真の下側が上流からの放流口で右側の堀のようなものが、道平川ダムに向かう約3㎞の導水路の一部です。写真の上方で導水路から水が排出されていますが、これは夏季において突然の大雨などに対応するため、一定量を溜めないための措置です。このあと10月位にゲートを閉めて、約1ケ月位の時間をかけ、基準の水量まで水を溜めます。なお上方の水の排出口の上側に左右に横断するコンクリートが見えると思いますが、このダムの上方にある屋敷側取水ダムからの導水路です。ここで合流して道平川ダムにいきます。
最後にマニア必見のダムカードです。ご存知ない方も多いと思いますが、実際にダムまでたどり着かないと手に入らない代物です。
今回は貸し切りバスを利用して約2時間30分で到着しました。帰りには特産のこんにゃくがふんだんに使われた食事でした。皆さんもこれから秋口の紅葉がキレイに色づいたら是非足を運んでみてはいかがでしょうか?