---レース前準備---
4:00起床
2日連続の4:00起き
昨晩、何度も起きてしまったものの、きっちり眠れた感はあった。
しかし、緊張のため何も感じなかったのかもしれない。
昨晩、異様なほど食欲があり、パスタをたくさん食べた後、乾パンを追加で食べてしまったが、今朝はまったくお腹は空いていなかった。
前日に買っておいたバナナ、団子は結局手を付けなかった。
起きて外を見ると、既に明るくなっていて、朝靄がきれい☆
直ぐに温泉へ。
この時間だから、独り占めだと思ったら、1名いたけれど、入れ違いだったので、ラッキー。風呂独り占め。
体を洗ってから、露天風呂に浸かる。
空を見上げながら、これから始まるレースでの、どんなきつさ、辛さも全て受け入れようと覚悟を決めた。
そして、出し惜しみすることなく、力を出し切ってゴールしようと。そうでなければ、今の自分を超える事はできないだろうと。
10分もしないうちに風呂からあがり、部屋に戻って準備をして、5:10 宿を出発。
会場に着いたら、去年停められたスタート地点近くの駐車場は空いて無くて、仕方なく昨日とめたゲレンデ奥の駐車場まで行くことに。
(これがまた遠い。。。)
バイクセッティング、スタート前の補給を済ませて、車を後にした。
移動がてら、いったん心拍を上げてみて、軽くアップを。
スタート地点に辿り着くと、羊蹄山は曇っていた。
昨年とは違い、出走サインは列ができていたので、大人しく並んでいたら、大福を配っている方がいて、良かったらどうですか?と言ってくれるものだから、有り難く頂戴した。そしてその大福がうまくて、もっとたくさんもらって補給食にしたいと思えるくらいだった。
サインを終え、バイクをスタート地点において、改めて会場内をグルーっと見渡し、スタート時間までノンビリできそうな場所を探した。
すると、椅子を発見して、そこでスタートまでぼーっとしようと。
この椅子に座ってからレーススタートまで、とても長く感じた。
途中から、サポートメンバーの後輩に来てもらい、スタート前にウィンドブレーカーを預かってもらった。
---レース編----
6:35 レーススタート
まずは、19-34 歳カテゴリからスタート
その1分後からおじさんクラスもスタートした。
最初はパレード区間があって、皆でゆっくりと走るのだが、去年これを経験しておいたからよかったけれど、集団内は落ち着かずにかなり緊張した。
レース中、このパレード区間が一番緊張する。
10分経過の後、上りが始まってからリアルスタート
最初は随分ゆっくりだなぁ、まだリアルスタートじゃないのかなぁ?と思っていたら、既に始まっていて先頭集団は遥か彼方へ。
まぁこれは想定内。
自分のペースで登っていたが、周りがかなり追い抜いていくので、あれ?私は遅いの?と
しかし、延々と続く登り区間で、先ほど勢いよく抜いていった人たちが、垂れてきたのでそれを抜き、自分のペース配分は間違っていないとようやく落ち着くことができた。
そのうち、同じ足の選手たちで固まる事ができた。
平坦ではたまに前を引くけれど、上りは付いていくのがやっとなので、ひたすら後方で耐えた。
最初の上り区間を終え、下り区間に入って、タイヤのグリップや下りでのアドバンテージを確認。
去年はBoraをはけたので、その恩恵を受けたが、今年使ったSACRAホイールは、ベアリングの性能は良くないようで、感覚的にBORAのような圧倒的な爽快感は無かった。
けれど、もう使い慣れたホイールなので、安心感があり、カーブに遠慮なく突っ込めるという長所もある。
重い体重であることの恩恵もあり、下りでは集団を引き離すことができ、前の集団も見えるので、そこに合流したいが、上りが圧倒的に遅いので、追い付けず、元居た集団に戻って足を回復させる、なんて走りをしていた。
しばらくアップダウンが続き、前からこぼれてきた選手が合流し、先ほどよりもさらに足が揃った集団ができて、しばらく協調して走り続けた。
長い登り区間に入ると、前方にたくさんの選手が登っているのが見え、追い付きそう。
しかし、まだ最初なので、無理せずに自分のペースで登ることを心掛けた。焦って頂上手前で垂れると大変だ。
何とか必死に登り、先頭を引かずにひたすら耐え続けていたが、登り続けていくうちに、どんどん集団内の人数が減っていった。
気づくと、外国人の筋肉隆々とした選手と、そのペアであろう女性の選手が後ろにピタリとついた、カップル選手が先頭を引くことが多くなった。
女性の方はひたすら男性の付き位置。男性は俺についてこいと言わんばかりの力強さだが、明らかに疲労していたので、このままぶら下がっているだけではだめだ、今日は力を出し切ると決めていたんだ!と思い出し、先頭交代に加わった。
しばらくすると、前に大きめの集団が見えたので、5-6人になってしまった集団をけん引して、何とか頂上手前でその集団に追いついた。
そして我先にと下ろうと思ったら、凄まじい風でバイク事吹き飛ばされそうになった。
横風に強いSACRAホイールでも、態勢を維持するのに苦労。
おかげで、最初は下りは飛ばせずにというか、風で全然進まず、結局平坦と同じくらいのきつさ。
去年は一人でかっ飛ばした下りは、今年は集団内でおとなしくした。
ただ、集団の中でも下りが苦手の選手が居て、前の人との車間が開いたと思ったら、みるみる離れていくので、それを埋めながら何とか集団にしがみついた。
下りが終わって、アップダウンが始まっても集団は同じまま。
最初の補給地点がきて、スポーツドリングが入ったボトルをうまく受け取り、水の入ったボトルも受け取って、掛水にして、直ぐにボトルをGreen Zoonで投げ捨てた。
補給所を過ぎてから、なぜか集団が割れはじめ、ここで遅れたら完走できないな、と思って、中切れを埋めて何とか走っていた。
中切れを埋めて、疲れて後方で待機していても、先頭を引く人が限られていて、うまくローテが回らず、前を引くと、3-4名の小集団になりつつも、前からも選手がどんどん落ちてくるので、中人数の集団を作っては崩壊を繰り返しながら、先を急いだ。
そのうち、Hi-Bikeのジャージを着た選手と合流でき、その選手がまだ元気だったので、一緒にローテしていたら、ほかにも数名加わってくれて、ようやくレースらしくなった。
平坦区間の追い風で、もうすぐ日本海に出て折り返しポイントに入る頃、Hi-Bikeのジャージの選手と二人きりになり、前に見える少し疲れている3人集団と、元の集団に戻るか相談。このまま2人で折り返して、向かい風はきついから、どっちかにつこうと相談。 元の集団の人数が多くなっていることもあり、前の3人も、そのうちつかまると思って、元の集団に戻ることにした。
しかし、うまく合流できず、そのまま向かい風区間へ。
向かい風区間に入って、Hi-Bikeの選手と2人で回すが、さすがにこのまま行くのはきついと思って、後ろを振り向くと、でっかい集団がぴったり後ろについていた。
しばらく先頭を引いたのち、先頭交代の合図を出して回してもらう。
しかし、中々ローテが回らず。
今日は出し惜しみすることなく、力の限り走ると決めていたので、向かい風区間も積極的に前を引いた。
すると、ローテに加わってくれる選手も出てきて、10名くらいで先頭交代。
後ろで休んでいる人たちもいるが、関係ない。今日は出し切る。
持っていた補給食も、この時ほとんど摂取し、ボトルも先ほど補給で受け取ったスポーツドリンクは空。
自分で持ってきたボトルは、残り半分ほど。
足がつらないように、久しぶりに2RUNも摂取した。相変わらず、凄まじい味だ。。
長い向かい風区間が終わろうとし、次にきっつい登りの区間があることを知っていたので、ローテに入るのを止めたら、みんな同じ考えだったようで。
そのうち、長い登りで一緒だった、外国人のストロングカップルが前を延々と引き始めた。
この後、登りだよと言いに行こうとしたが、私自身、かなり足に来ていて、攣る寸前で、前に出れなかったので、そのまま引いていただきました。
そして、登り。
外国人のストロングカップルは、グイグイ登って行ってしまった。
そして、Hi-Bikeのジャージを着た選手も、登りをスイスイ登っていき、強いなぁ~とそのまま見送った。
私は登り初めに左足を攣ってしまい、最初はだましだまし。
フロントインナーに落として、ヒーヒー登るのがやっと。
それでも、力の限り何とか。。。と思うが、フロントインナーで登ることがないようにと、練習としてMTBで山をたくさん走ったのに、あまり効果なかったなぁ~と少しショックだったり。
補給区間まで残り5km の看板があったのだが、登りの5kmが長い長い。。。
登るペースも10-15km/hなので、砂漠を歩きながら、オアシスを探すようなものだった。
何とか補給区間に辿り着き、スポーツドリンクを受け取り、次に水を受け取り掛水で全身にかけて、最後にスポーツドリンクをもう一本貰って、それを一気に飲み干してしばらくしたら、足の攣りが治まってくれて、登りでの勢いをほんの少し取り戻すことに成功した。
しかし、足の中の未確認生物が、うようよ渦巻き、いつ攣ってもおかしくない状況は変わらず。
でも気持ちだけは、自分にまけないように、出し切ることを頭に、力を緩めずに。
第3関門を抜け、下りへ。
下りは力の限り、出来るだけ早くゴールできるように、緩めない。
最後の補給ポイント。
小集団に追いついてしまったので、ほしかったスポーツドリンクを受け取れず、水とゼリーだけ。
一気にゼリーを食べて、水はこの1本しかなかったので、大事にしようと。残りはもう気力しかない。
しかし、残り20kmからの登りがえげつないなぁ~と思えるほど、延々と続くように感じた。
まだ終わらないの?と考えないように、去年より早いタイムで完走しようとメーターを見たら、既に去年ゴールしていた時間だった。
悔しかったけれど、出し切るという目標がまだあったので、腐らずに踏み続けました。
スタートしてから、沿道で応援してくれる人たちに、元気に挨拶を返していたが、この頃から声も出なくなってきたが、声を振り絞って「ありがとうございます、頑張ります」と返すと、無名の赤と白のジャージを着た丸いおっさんが走っているだけなのに、「あと少しだー!いけー!」とより強い応援を返してくれるのが嬉しくて、それを糧にして、ボロボロのヘロヘロな体を突き動かすことができた。
応援を受けるだけで、限界なのにまだ頑張れると思えるのは、本当に不思議な力ではあるけれど、これがあるから、きついレースに出続けられるんだとも思う。
ゴールまで残り5kmの看板からゴールまでがこれまた長く感じましたが、最後の苦行のようなゴール前の登り坂を走っている時に、タイミングよく両足が攣り、ヘロヘロでゴールをくぐる事ができた。
ゴールして、プルプル震える手で、計測チップを自転車から外し、大会スタッフに渡したその先で、表彰式が行われていた。
優勝した選手は、自分と同い年だ。
本人は覚えていないと思いますが、六本木でご飯をご一緒させて頂いたこともある。
強いなぁ。
参加賞のOS-1を一気飲みして、カックンカックンの足を引きずって、「俺は愚かだ。このままではだめだ。でも明日から違うぞ」というこれまでにない感情を抱き、表彰式で盛り上がる会場を後にしたのだった。
--Result---
140km Men Ager of 40 - 44
69位/122人出走
Time: 4:41:13 (+1:05:39 Behind)
Ave: 28.59km/h
----
4:00起床
2日連続の4:00起き
昨晩、何度も起きてしまったものの、きっちり眠れた感はあった。
しかし、緊張のため何も感じなかったのかもしれない。
昨晩、異様なほど食欲があり、パスタをたくさん食べた後、乾パンを追加で食べてしまったが、今朝はまったくお腹は空いていなかった。
前日に買っておいたバナナ、団子は結局手を付けなかった。
起きて外を見ると、既に明るくなっていて、朝靄がきれい☆
直ぐに温泉へ。
この時間だから、独り占めだと思ったら、1名いたけれど、入れ違いだったので、ラッキー。風呂独り占め。
体を洗ってから、露天風呂に浸かる。
空を見上げながら、これから始まるレースでの、どんなきつさ、辛さも全て受け入れようと覚悟を決めた。
そして、出し惜しみすることなく、力を出し切ってゴールしようと。そうでなければ、今の自分を超える事はできないだろうと。
10分もしないうちに風呂からあがり、部屋に戻って準備をして、5:10 宿を出発。
会場に着いたら、去年停められたスタート地点近くの駐車場は空いて無くて、仕方なく昨日とめたゲレンデ奥の駐車場まで行くことに。
(これがまた遠い。。。)
バイクセッティング、スタート前の補給を済ませて、車を後にした。
移動がてら、いったん心拍を上げてみて、軽くアップを。
スタート地点に辿り着くと、羊蹄山は曇っていた。
昨年とは違い、出走サインは列ができていたので、大人しく並んでいたら、大福を配っている方がいて、良かったらどうですか?と言ってくれるものだから、有り難く頂戴した。そしてその大福がうまくて、もっとたくさんもらって補給食にしたいと思えるくらいだった。
サインを終え、バイクをスタート地点において、改めて会場内をグルーっと見渡し、スタート時間までノンビリできそうな場所を探した。
すると、椅子を発見して、そこでスタートまでぼーっとしようと。
この椅子に座ってからレーススタートまで、とても長く感じた。
途中から、サポートメンバーの後輩に来てもらい、スタート前にウィンドブレーカーを預かってもらった。
---レース編----
6:35 レーススタート
まずは、19-34 歳カテゴリからスタート
その1分後からおじさんクラスもスタートした。
最初はパレード区間があって、皆でゆっくりと走るのだが、去年これを経験しておいたからよかったけれど、集団内は落ち着かずにかなり緊張した。
レース中、このパレード区間が一番緊張する。
10分経過の後、上りが始まってからリアルスタート
最初は随分ゆっくりだなぁ、まだリアルスタートじゃないのかなぁ?と思っていたら、既に始まっていて先頭集団は遥か彼方へ。
まぁこれは想定内。
自分のペースで登っていたが、周りがかなり追い抜いていくので、あれ?私は遅いの?と
しかし、延々と続く登り区間で、先ほど勢いよく抜いていった人たちが、垂れてきたのでそれを抜き、自分のペース配分は間違っていないとようやく落ち着くことができた。
そのうち、同じ足の選手たちで固まる事ができた。
平坦ではたまに前を引くけれど、上りは付いていくのがやっとなので、ひたすら後方で耐えた。
最初の上り区間を終え、下り区間に入って、タイヤのグリップや下りでのアドバンテージを確認。
去年はBoraをはけたので、その恩恵を受けたが、今年使ったSACRAホイールは、ベアリングの性能は良くないようで、感覚的にBORAのような圧倒的な爽快感は無かった。
けれど、もう使い慣れたホイールなので、安心感があり、カーブに遠慮なく突っ込めるという長所もある。
重い体重であることの恩恵もあり、下りでは集団を引き離すことができ、前の集団も見えるので、そこに合流したいが、上りが圧倒的に遅いので、追い付けず、元居た集団に戻って足を回復させる、なんて走りをしていた。
しばらくアップダウンが続き、前からこぼれてきた選手が合流し、先ほどよりもさらに足が揃った集団ができて、しばらく協調して走り続けた。
長い登り区間に入ると、前方にたくさんの選手が登っているのが見え、追い付きそう。
しかし、まだ最初なので、無理せずに自分のペースで登ることを心掛けた。焦って頂上手前で垂れると大変だ。
何とか必死に登り、先頭を引かずにひたすら耐え続けていたが、登り続けていくうちに、どんどん集団内の人数が減っていった。
気づくと、外国人の筋肉隆々とした選手と、そのペアであろう女性の選手が後ろにピタリとついた、カップル選手が先頭を引くことが多くなった。
女性の方はひたすら男性の付き位置。男性は俺についてこいと言わんばかりの力強さだが、明らかに疲労していたので、このままぶら下がっているだけではだめだ、今日は力を出し切ると決めていたんだ!と思い出し、先頭交代に加わった。
しばらくすると、前に大きめの集団が見えたので、5-6人になってしまった集団をけん引して、何とか頂上手前でその集団に追いついた。
そして我先にと下ろうと思ったら、凄まじい風でバイク事吹き飛ばされそうになった。
横風に強いSACRAホイールでも、態勢を維持するのに苦労。
おかげで、最初は下りは飛ばせずにというか、風で全然進まず、結局平坦と同じくらいのきつさ。
去年は一人でかっ飛ばした下りは、今年は集団内でおとなしくした。
ただ、集団の中でも下りが苦手の選手が居て、前の人との車間が開いたと思ったら、みるみる離れていくので、それを埋めながら何とか集団にしがみついた。
下りが終わって、アップダウンが始まっても集団は同じまま。
最初の補給地点がきて、スポーツドリングが入ったボトルをうまく受け取り、水の入ったボトルも受け取って、掛水にして、直ぐにボトルをGreen Zoonで投げ捨てた。
補給所を過ぎてから、なぜか集団が割れはじめ、ここで遅れたら完走できないな、と思って、中切れを埋めて何とか走っていた。
中切れを埋めて、疲れて後方で待機していても、先頭を引く人が限られていて、うまくローテが回らず、前を引くと、3-4名の小集団になりつつも、前からも選手がどんどん落ちてくるので、中人数の集団を作っては崩壊を繰り返しながら、先を急いだ。
そのうち、Hi-Bikeのジャージを着た選手と合流でき、その選手がまだ元気だったので、一緒にローテしていたら、ほかにも数名加わってくれて、ようやくレースらしくなった。
平坦区間の追い風で、もうすぐ日本海に出て折り返しポイントに入る頃、Hi-Bikeのジャージの選手と二人きりになり、前に見える少し疲れている3人集団と、元の集団に戻るか相談。このまま2人で折り返して、向かい風はきついから、どっちかにつこうと相談。 元の集団の人数が多くなっていることもあり、前の3人も、そのうちつかまると思って、元の集団に戻ることにした。
しかし、うまく合流できず、そのまま向かい風区間へ。
向かい風区間に入って、Hi-Bikeの選手と2人で回すが、さすがにこのまま行くのはきついと思って、後ろを振り向くと、でっかい集団がぴったり後ろについていた。
しばらく先頭を引いたのち、先頭交代の合図を出して回してもらう。
しかし、中々ローテが回らず。
今日は出し惜しみすることなく、力の限り走ると決めていたので、向かい風区間も積極的に前を引いた。
すると、ローテに加わってくれる選手も出てきて、10名くらいで先頭交代。
後ろで休んでいる人たちもいるが、関係ない。今日は出し切る。
持っていた補給食も、この時ほとんど摂取し、ボトルも先ほど補給で受け取ったスポーツドリンクは空。
自分で持ってきたボトルは、残り半分ほど。
足がつらないように、久しぶりに2RUNも摂取した。相変わらず、凄まじい味だ。。
長い向かい風区間が終わろうとし、次にきっつい登りの区間があることを知っていたので、ローテに入るのを止めたら、みんな同じ考えだったようで。
そのうち、長い登りで一緒だった、外国人のストロングカップルが前を延々と引き始めた。
この後、登りだよと言いに行こうとしたが、私自身、かなり足に来ていて、攣る寸前で、前に出れなかったので、そのまま引いていただきました。
そして、登り。
外国人のストロングカップルは、グイグイ登って行ってしまった。
そして、Hi-Bikeのジャージを着た選手も、登りをスイスイ登っていき、強いなぁ~とそのまま見送った。
私は登り初めに左足を攣ってしまい、最初はだましだまし。
フロントインナーに落として、ヒーヒー登るのがやっと。
それでも、力の限り何とか。。。と思うが、フロントインナーで登ることがないようにと、練習としてMTBで山をたくさん走ったのに、あまり効果なかったなぁ~と少しショックだったり。
補給区間まで残り5km の看板があったのだが、登りの5kmが長い長い。。。
登るペースも10-15km/hなので、砂漠を歩きながら、オアシスを探すようなものだった。
何とか補給区間に辿り着き、スポーツドリンクを受け取り、次に水を受け取り掛水で全身にかけて、最後にスポーツドリンクをもう一本貰って、それを一気に飲み干してしばらくしたら、足の攣りが治まってくれて、登りでの勢いをほんの少し取り戻すことに成功した。
しかし、足の中の未確認生物が、うようよ渦巻き、いつ攣ってもおかしくない状況は変わらず。
でも気持ちだけは、自分にまけないように、出し切ることを頭に、力を緩めずに。
第3関門を抜け、下りへ。
下りは力の限り、出来るだけ早くゴールできるように、緩めない。
最後の補給ポイント。
小集団に追いついてしまったので、ほしかったスポーツドリンクを受け取れず、水とゼリーだけ。
一気にゼリーを食べて、水はこの1本しかなかったので、大事にしようと。残りはもう気力しかない。
しかし、残り20kmからの登りがえげつないなぁ~と思えるほど、延々と続くように感じた。
まだ終わらないの?と考えないように、去年より早いタイムで完走しようとメーターを見たら、既に去年ゴールしていた時間だった。
悔しかったけれど、出し切るという目標がまだあったので、腐らずに踏み続けました。
スタートしてから、沿道で応援してくれる人たちに、元気に挨拶を返していたが、この頃から声も出なくなってきたが、声を振り絞って「ありがとうございます、頑張ります」と返すと、無名の赤と白のジャージを着た丸いおっさんが走っているだけなのに、「あと少しだー!いけー!」とより強い応援を返してくれるのが嬉しくて、それを糧にして、ボロボロのヘロヘロな体を突き動かすことができた。
応援を受けるだけで、限界なのにまだ頑張れると思えるのは、本当に不思議な力ではあるけれど、これがあるから、きついレースに出続けられるんだとも思う。
ゴールまで残り5kmの看板からゴールまでがこれまた長く感じましたが、最後の苦行のようなゴール前の登り坂を走っている時に、タイミングよく両足が攣り、ヘロヘロでゴールをくぐる事ができた。
ゴールして、プルプル震える手で、計測チップを自転車から外し、大会スタッフに渡したその先で、表彰式が行われていた。
優勝した選手は、自分と同い年だ。
本人は覚えていないと思いますが、六本木でご飯をご一緒させて頂いたこともある。
強いなぁ。
参加賞のOS-1を一気飲みして、カックンカックンの足を引きずって、「俺は愚かだ。このままではだめだ。でも明日から違うぞ」というこれまでにない感情を抱き、表彰式で盛り上がる会場を後にしたのだった。
--Result---
140km Men Ager of 40 - 44
69位/122人出走
Time: 4:41:13 (+1:05:39 Behind)
Ave: 28.59km/h
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