振り絞れ❗

自転車(ロード、MTB XCO)と里山登山について書いています。

2019 ニセコクラシック 帰路もいろいろあったんですよ編

2019年07月10日 | レース参戦
7/7(日)

レース会場を後にした後、空港へ向かうため、サポートメンバーとの合流地点へと急ぐ。
交通規制があるため、車はレース会場へ迎えに来てもらう事ができない。




去年も設定したピックアップポイントを、今年も合流場所に設定。
ここのポイントは、レース会場から下り貴重で辿りつけるので、レース後でヘロヘロでも自転車での移動が可能という最高のポイント。

足の痛みをこらえて、何とかピックアップポイントまで到着
そこで最後の写真撮影をやろうとすると、足が攣りまくる。。。




車に積んでいた水分、食べ物を一通り食べた後、空港へ戻るための準備を開始

<着替え>

ジャージから普段着への着替えにおいて、スッポンポンになる必要がある。あろうことか、バスタオルを忘れてきてしまったのだ。そこで、道路を通過する車から見えないように、車のドアを目隠し替わりに、ドアを開放し、2-3分でズボン履き替えにチャレンジ => JOY

しかし、ここで一つ問題が。
ヘルメットを脱いだら、ヘルメットのインナー跡がくっきり残ってしまい、髪型がかなり派手な凸凹ヘアスタイルになってしまった。全身拭けるデオドラントシートで一生懸命拭くが、戻らなかった。ま、丸刈りだし、時間の経過とともに、凹んだスポンジが元に戻るように、髪も元に戻るでしょうと。



<バイクパッキング>

専用バックに自転車を入れるため、パッキング開始。
レース後で、体を休ませたいが、飛行機までの時間がそんなにないので、気合で梱包作業を実施。

20分程度で、何とかパッキング終わり。

その後、脱いだジャージをまとめてバッグに入れるが、既にパンパン。
前日に100円ショップで、圧縮袋を買っておいたのだが、これを使っても結構パンパン

朝食べなかった、バナナや団子、その他大会参加賞などで、バックも袋もパンパン。

JETスターは機内持ち込み可能な荷物が2個で、総重量7kgまで。

このままでは、お土産を買えない。。。それは避けなければならない!!

そこで試行錯誤をした結果、使用済みのジャージや服は、自転車と一緒に専用バックへ突っ込めばよいではないか、と。
そこで、バックから使用済み着替え圧縮袋を取り出し、移動したところ、バックに余裕ができ、無事お土産を格納するスペースを確保したのであった。




<札幌ラーメン屋にて>


車に荷物を積み込んで、いざ、昼食をとるため、ラーメン屋へ。

レース後は好きなものを食べようと、ずーっと我慢していたラーメンを食べに。
昨年食べた札幌ラーメンがうまくて、それを食べに行きました。

お気に入りのラーメン屋は、昼時だったこともあり、ボードに名前を書いて待つ事数分。


※チャーハンもかなりうまいです。

ここで待っている間、次に来た人たちが少し変わっていた。
やたら店内と外をうろちょろしている人がいて、話し方もゆっくりなのか、ろれつがまわっていないのか、少し変わっているなぁと。
がっしりとした体で、足に刺青入り。白髪交じりなので、年齢は同じくらいか。

けれど、この時はあまり気にしなかったのですが。。。


カウンター席が空いて、そこに座って注文を終えて、ラーメンが来るのを待った。
久しぶりのラーメンで心が躍っていた。誰もいなかったら、本当に踊っていたかもしれない。

しかし、ふと背後のテーブル席が騒がしい事に気付いた。
さっきの変わった人たちだ。

先ほどは外だったので気付かなかったが、声がでかくて。。。
いきなりビールを頼んだようで、ビールがきたら、ジョッキをテーブルにたたきつけるように置く事数回。


何なのだろうと背中越しに丸聞こえの会話の内容を要約すると
- ビール男、若い男性一人(友人?)、若い女性(友人?)、おばちゃん の計4名(声だけで推測)
- ビール男が、7年で済むなら親父を××したいといいはじめ、とても怒っている(声がでかい)
- 若い女性が、それはよくないよと優しく諭している。
- 原因は、朝から酒を飲んでいて、電球が切れているのを見つけて交換してやろうとしたら、親父が現れて、休日の昼間から酒飲んで何やっているんだといきなり怒られた。それがムカついているらしい。

- ビール男は無職。おばちゃんが仕事見つけなさいと優しく諭すが、仕事がないと言い張るビール男
- 次第にビール男が、その3人に俺に文句があるの?とヒートアップ
- ラーメンが運ばれてきたらしく、しばらく食べる事に集中していたので、ここら辺でやっと静かになった。
- しかし、ビール男は何も食べずにビールだけを飲み、一人で荒れているみたい。
- 若い女性が、もうお酒止めなとビールを取り上げたらしい、そしたら男が本格的にキレ始めた
- 店内もピリッとし始めた。これは暴れるなと誰もが確信。スタッフのおばちゃんがかなりビビってしまっている。
- 若い男性も必死に説得しようとするが、収まる気配はなし。

あー、これ暴れたら抑えるの手伝わないといけないパターンだ。ナイフ持ってませんようにと祈り始めました。
自分のラーメン食べ終えたけど、味わえるかーい!という状況。

すると、おばちゃんが小走りでレジへ行き、お会計を済ませて、ビール男を説得し、外に出ることになったようだ。それでもかなり揉めている。

自分もその後にお会計をして、心配なので、一緒に外に出て様子見したが、外に出たらビール男は大人しくなり、周りの人たちの指示に従っていた。


さっきまでの喧騒がうそのように、静かになった。
そこでしんみりと考えてしまった。

人手不足が深刻化している昨今、もし自分の職場にもビール男のような人がきたら、どう指導すればよいんだろう。


また、反面教師として考えた際、昼間からお酒を飲んで、自分だけ盛り上がっても、周囲は冷静なので、恰好悪さが際立ってしまう。私もお酒の飲み方について、改めて考え直した。お酒を飲むとテンションが上がって、大きな声で話してしまうことがあるけれど、大声で話す事は周りの迷惑なので、冷静に振る舞えるようにしないといけないと痛感。


北の大地で、幸せの黄色いハンカチの冒頭シーンのような出来事に出くわし、人生ってなんだと考える事になるとは、思いもよりませんでしたが、良い勉強になりました。

食事を終えた時刻は13:00。16:55発の飛行機に間に合わせるには、丁度良い時間だった。
そして、空港へ向かったのであった。

空港までの道中は、後輩に運転をお願いした。
車間距離を詰めようとするので、注意を連発。なぜなら、レース中は前の選手との車間を取らずに風よけのためにピッタリ後ろにつくこともあり、せめてレース後は、適度な車間距離を取って余裕を持った走りを楽しみたいので、車の流れを読んで、しっかり車間を取るように何度もお願いしたのは、言い過ぎたかな?とも思ったが、途中からしっかり対応してくれたので、安心できたのは◎


羊蹄山とその周辺の景色を楽しみつつ、悔しい気持ちを穏やかな羊蹄山が癒してくれるかのようで、次第に落ち着けた。
遠征前に、たぐちさんが教えてくれたように、羊蹄山の周りはジャガイモ畑が広がっていた。じゃがいもの花がキレイだった。


山道はそこそこの交通量で、往路よりも時間はかかったものの、概ね順調。
支笏湖を眺めながら、次のレースはどれにするか、節制計画を発動して遠征費用を貯める計画を練り始めたり。


千歳市内のガソリンスタンドで給油。ニセコ往復でも、メータの半分くらいで3000円くらいで済んだ。
その後、ニッポンレンタカーへ 15:00には着くことができた。


返却手続きがかなり簡潔に済んで、去年の某レンタカーのように給油のレシートを見せる必要もなく、受領証を受け取るだけで、返還手続きが済んで、ものすんごくスムーズだった。感動。

新車のマークxにも乗れたし、良い思い出になりました。




<空港で「まさか」の連発>


15:30には空港着。
到着したバス停から、JETスターのチェックインカウンターまで、すんごーい歩きました。
端から、端です。レース後には堪えるなぁ~と思ったら、あ、去年も同じこと考えていたっけと思い出した。


既に搭乗する飛行機のチェックインが始まっており、チケットを出して、手荷物で自転車を預け、大型荷物用に追加料金 2000円を支払ってから、自転車を預けた。

その後、お土産を買いに行ったけれど、お土産用の手荷物カウントをすっかり忘れており、2つに収まるように工夫したものの、あと少しのスペースが確保できず、厳しかったので、前日にレース前に食べようと思ったけれど、結局食べなかった、みたらし団子 3本セットを取り出し、ここで食べようかとも思ったが、先ほどのラーメンでお腹だけはいっぱいだったので、泣く泣くみたらし団子をごみ箱へ投棄した。


もったいないおばけが出ませんようにと祈りつつ。


この犠牲のおかげで、手荷物は2つに抑える事ができた。

そういえば、たぐちさんから聞いていたおすすめのパン。
買いたかったけれど、移動するには結構歩かなくてはならず、レース後、不調まっしぐらのコンディションで向かうことはできなかった。
とにかく、座りたい。休みたい。汗が止まらないの。



手荷物を2個に抑える事に成功した後、保安所に入るための行列に並んだ。
そして、ふと自分が汗臭い事に気づく。

レース中、日焼け止め無しで走っていたので、うっすらと皮膚が赤くなり、そこが発熱し始めて、それで汗を掻いていた。
こんな時に限って、タオルが無い。仕方なく、汗垂れ流しで。
そして自分の太もも部分を見ると、バイクパッキングの時だろう。
チェーンが触れたらしく、チェーンオイルによる黒いシミがズボンにチェーンの形くっきり残っていた。

それでいて、ヘルメットあとのある凸凹頭。

結構恥ずかしい状況ではあるが、こういう状況だからこそ、堂々としていようと。

何も臆する事はない、私は 汗っかき+赤い+オイルまみれ+デコボコ だ。



その後、保安所で持ち物検査をしていたら、

「お客様すみません。カバンの中身を確認させて下さい」

「ボンベがあるみたいです」

ま、まさか。ボンベはおいてきたはずで、行きのチェックでも引っかからなかったのに。。。

あるわけないと、カバンの中身をほぼすべて出して、確認したら、いなーめオイルが出てきたので、これの間違いじゃないですか?と言ったが、もう一度スキャンしたところ、やはりボンベがあるとのこと。

自宅を出る前に、CO2ボンベはすべておいてきて、サドルバックからも外しているはずなのに、あるわけないと半信半疑で、妄想では・・・

スキャン画像を見ていたスタッフが、「私が自転車乗り」だから、先入観で見ているんだ、とさえ思っていた。


カバンの奥底を係員がまさぐったところ、なんと、ボンベが出てきた。

ひぇぇぇ~。そんなバカな!! 妖怪の仕業?


それは、格納していた事を忘れていたメンテナンスバックに入っていた。いつカバンにしまったのかも忘れていたもので、かなり古いボンベだったので、廃棄しても良いと告げ、保安所の持ち物検査はパスする事ができた。


やっとの思いで辿りついた出発ロビーは混雑していたけれど、何とか椅子を確保して、座ってその時を待った。

しかし、アナウンスが流れ

「定刻16:55発 成田空港行き JETスター○○便ですが、成田空港周辺の悪天候により、使用する機体の到着が遅れる影響で、最新の情報によると1時間5分遅れの18:05発の予定に変更になりました」

なんと!


残念だが、受け入れなくてはならない。機体が無いのでは仕方ない。

こんな事もあろうかと、予め Amazon primeからいくつかビデオをダウンロードしていたので、それを見ながら過ごした。
そしたら、あっという間に時間が過ぎて、飛行機搭乗まであまり待った気にはならなかった。


18:30くらいには離陸できて、19:40くらいに成田空港に着いた。

自転車を受け取るため、受取所で待機。

成田⇒新千歳着 の時は、ベルトコンベアーで流さず、係員が渡してくれた。
丁寧に扱って頂いて、感謝してましたよ。


しかし、今回新千歳⇒成田着の時は違った。

最後の方に、ベルトコンベアーに乗ってきたのであった。雑ね。


自転車を回収して、USAパーキングへ電話連絡。
しかし、出ない。。。
留守電に切り替わり、これは車を受け取れないのでは?と不安がよぎる。
やはり、みたらし団子を捨てたバチがあたったのか。。。

もしくは、到着が遅れる事を連絡しなかったから、スタッフがみな帰っちゃったとか?

しかし、直ぐに留守電が解除され、事務的な対応で、合流場所を指定され、そこへ向かう。


第3ターミナルから第2ターミナルまで徒歩移動。
第2ターミナルについてから、USAパーキングのバスが到着し、既に人が乗って待機している。
もしかしたら、我々を待っているのかもと思い、急いでそこで向かって、何とか乗れた。

あ、別に我々を待っていたわけでは無かったようだが、間に合ってよかった。


USAパーキングへ向かい、行きに預けた場所を通過して、え?と驚くが、預ける場所と、受け取る場所は違うようで、結構離れた暗闇の駐車場へ辿りついた。
バスのアナウンスで、バスを降りて、自分の車を探し出して、車内にカギがあるので、そのまま乗って帰ってください、という内容だった。事務手続きは無いようだ。


雨が降りしきる中、自転車を持ってしばらく歩いて、やっと自分の車を見つけ、ようやく帰路へ。時刻は20:30を回っていた。



帰りは、成田ICから東関東道⇒圏央道を走った。雨と風が強く、車がまっすぐ進まないような状況であったが、やっと戻ってきた安心の方が勝り、順調に車を走らせ、最寄りICで降りて、サポートメンバーを自宅まで送って、スーパーで遅い晩飯とビールを購入して、帰宅。


今年もレースも、それ以外のところでも、様々な体験ができて、面白い遠征でした。

関係者の皆様、とりわけ、遠征前に直接口頭で応援してくれた仲間たち、そしてLineで応援してくれた仲間たちがいたからこそ、きつい状況にも耐えられました。仲間の存在は本当にありがたいです。

どうもありがとうございました!!