CT検査撮影に行って来た。胸腹骨盤単純ルーチンか、単純+造影ルーチンが、今までの検査名だったが、今回は胸~骨盤腔 単純+造影2mmとなっていた。
水、お茶OK、朝食なし、説明書と造影検査に関する説明書は半年前には貰っている。同意書も半年前にサインした。
予約時間は10時40分、10時過ぎ雨の中を車で出かけた。
廊下には30人くらい待っていた。今日は待たされるかなと懸念したが、3人目くらいで2つあるCT室の1号室から呼び出しがあった。
まず、控室に入ると上着を脱ぎ、注射の準備をする。5年も通って何十回も受けたので、介添えの看護師の指示を待つまでもない。
CT撮影は医師が立ち会うが大体研修医のルーキーが当たる。美人の女性医師を期待したら、若いフレッシュな男性医師が注射に来てくれた。
一通りの問診はいつも同じ内容、また余計な話しかけをした。
「お若い先生だ、ここはいつから?」「この4月からです」
「研修医ですか」「そうです」
「岐大かな」「いえ、岐大ではありませんが出身地なので」
「地元帰り、それはいい、秀才だね」
「術後満5年なので今回を最後にしてほしいね」「それは主治医に言ってください」と、産み月間近いナースが答えた。
左腕のいつもの箇所の静脈に注射針を刺されテープで固定された。
「針を刺した周辺が痛くないですか」「痛くないが、針が痛い」「それは仕方がありませんね」
撮影室へ移動、脱衣籠はナースが運んでくれる。靴を脱ぎズボンを半下げする、ベッドへ横になる、言われなくても手順は決まっている。
「両手をバンザイしてください」「では始めましょうか、アナウンスされますから従ってください」ここで医師とナースは退出され、入り口のステンレス扉が閉まる。
単純が終わり、医師は再入室、注射針へ造影剤を注入される「体が熱くなってきますから」「気持ち悪くなったら言ってください」瞬時にほてってくる。医師等の退出後造影撮影が始まった。
「はい、息を吸って、止めて」腹の上を器械が往復する。単純と造影とそれぞれ2回だったか忘れた。
終わってズボンを上げ締め直し控室へ、医師が針を抜いて止血してくれた。
「医師の仕事も大変なので頑張ってください」「そうですね、楽ではありませんね」
この若いルーキーK医師はきっと患者に優しい、おおらかに患者に接する名医になるだろうと予想された。
例えばガチガチの私立進学高校の偏差値一辺倒の勉強をして、法外な授業料の私立医大を出て、異質な人間性のタイプの医師にはならないでくれ。